ユーチューブで物議を醸しだしているメンタリストDaiGoさんですが、彼の書かれた著書までも否定されるものではありません。私も、常々、学業や仕事での成果の差は、日々のちょっとした習慣の差の積み重ねだと思っていました。メンタリストDaiGoさんの、『あなたの知識を驚くべき結果に変える 超戦略ノート術』を読むと、やはり結果を出す人は、同じノートに書くという行動にも、違いがあることが分かります。内容を一部紹介します。
- 板書をただノートに書き写したり、教科書の内容をそのまま抜き書きしたり、セミナー講師の発言をそのまま書き出したりといった作業はいずれも受け身の行為であり、そのあいだ、あなたの頭はまったく活動していません。
- 科学的に正しいノート術を実践すると、どうしても紙面は汚くなる。
- 多くの実証データでも「効果が高い勉強法はアクティブラーニングの要素をふくむ」との結論が出ています。〉 アクティブラーニングとは、名前の通り、能動的に学習に取り組む手法のことです。
- 学んだことを効率良く記憶するには、新しい知識と古い知識を自由に結びつけていく必要がある。
- カメラを使えば、すべての情報を一瞬で記録できますが、その時点で自分の脳を活用する要素はゼロになり、脳がアクティブラーニングに取り組む必要がなくなってしまう。
- 記憶力や学習を正しくサポートするために欠かせないポイントだけを抜き出してみると、具体的に次の6つのルールに集約されます。 〈ルール1〉ノートは苦労してまとめる 〈ルール2〉デジタルツールより手書きを重視する 〈ルール3〉ノートは書けば書くほど良い 〈ルール4〉ビジュアルを駆使する 〈ルール5〉ノートを取りながら自分に質問する 〈ルール6〉ノートはどんどん追加修正。
- 私たちの脳は、外から取り入れた情報をいったん自分の手で加工しないと、物事をうまく記憶できないように設計されている。
- 何らかの記録を行う際には、アナログの方法を採択したほうが記憶の定着や目標達成の効果が高い。
- 要するに、 手書きを使った学生のほうが、デジタルツールを使った学生よりも、勉強の内容をよく理解していたというわけなのです。
- パソコンは手書きよりも入力が簡単なため、目の前の情報から注意がそれやすく、何も考えずボーッとキーボードをたたく状態になりやすい。
- またキーボードは手書きよりもスピーディーなため、自分が入力した内容を脳が処理する時間が十分に取れないことも、理解力の低さの原因の1つに挙げられている。
- 試験の成績と一番相関があったのは〝ノートの量〟。
- もっとも大切なことは、頭を使いながら情報を記録することです。
- 海馬が情報を選ぶために使う基準は、大きく2つあります。 1 情報がくり返される回数 2 感情がセットになった記憶
- そのため、「どうでもいい雑談」や「自分の感想」がフックとなって、あとから脳の記憶を引き出す手助けをしてくれる。