平成24年6月29日に2年前に出版した「患者と家族を支える認知症の本 増補版」が発売になりました。
地味な題名ですが、2年前に発売以来、3回増刷されました。
出版不況の現在、増刷される本は2-3割といわれています。
そんな環境での3回の増刷は、購入いただいた多くの方々のお蔭だと思います。
認知症の治療薬であるアリセプトに続いて発売された、レミニール、リバスタッチ/イクセロンパッチ、メマリーの新薬3剤も発売されて1年を経ちました。
そんな中平成24年4月末に、東京で認知症の専門医が30名程集まった、クローズな会がありました。
大規模な研究会では、講師陣もやはり当たり前の話しかできないものです。
しかし、30名程度ですと話は別です。
専門医の中でも新薬の使い分けに一定のコンセンサスが得られました。
帰りの新幹線でその内容をまとめ上げると、なんと16ページほどの分量になってしまいました。
実は2年前に出版した本には、アリセプトのことしか記載されていなかったことが、心残りでした。
そのため書き上げた原稿を、学研メディカル秀潤社の担当者さんにお話しすると、増刷でなく改訂版にすることになりました。
新薬の特徴・使い分けについては、実例も含まれ、結構なレベルに仕上がっていると思います。
正直、現場の医師でこの内容を十分理解できている医師は相当少ないと思われます。
そのため、発売早々に多くの団体さんからまとまった注文をいただき、早速さらなる増刷が決定しました。
実質5刷りとなります。
この内容なら、しばらくは時代から遅れることはないと思われます。
今後も更なる増刷が続くことを期待しています。
快く、対応いただいた学研メディカル秀潤社のみなさん、本を購入いただいた皆様に心より感謝します。