先日、あるメーカさんと話をしていて当院の認知症患者さんの全国での位置づけを知ることができました。
全国には、診療所・クリニックが約10万件、病院が1万件の約11万件の医療機関があります。
その中で、集計方法にはいろいろあるのですが、50位以内には入っているようです。
病院も含めて、この数字は凄いと思われませんか?
入院施設もない小さな診療所が、入院設備も充実している病院も含めて上位50位、言い換えれば上位0.05%に入っているのです。
実は、これはランチェスター戦略の実践の賜物です。
ランチェスター戦略とは、教科書的には、「市場シェアの状況、その企業の市場における地位、競合企業との力関係によって取るべき施策を変えること」を特徴とします。
当法人は間違いなく病院等に比べれば弱者です。
この場合の弱者のとるべき戦略は、「一点突破」、「接近戦」しかありません。
人もお金もない弱者が、手術成績や救急の分野で戦っても勝ち目がありません。
しかし認知症のように、手間と時間がかかるケースは、逆に大病院が苦手とする分野です。
当グループでは、受診いただいた患者さんからは「これだけ時間をかけて診察・説明を受けたことはない」とまで言っていただいています。
まさに、戦力の一点集中および接近戦です。
この戦略を続けることで、今度は、立場が弱者から強者に変わります。
ここで、大事なことは戦略を変えることです。
いつまでの弱者の戦略をしていると、真似をしてくる診療所が出てきます。
そのためには、診療所だけでなく、デイサービス・グループホームなどのサービスをフルラインアップ化する、“強者の戦略”をとる必要があるのです。
さらにイメージ戦略としての出版・講演も効果が出てきます。
結果として、他の医療機関から追随されることもなく、認知症患者数は、一定の割合で増え続ける仕組みができたのです。
いずれにせよ、全国の上位0.05%というのはとても勇気づけられます。
受診いただいている多くの患者様、ご紹介いただくケアマネさん、そしてスタッフの皆さんに感謝です。