先日、瀧本哲史さんの“戦略がすべて”を読みました。
いつもながら、瀧本さんの本は得ることが大です。
ご紹介します。
① 見える仕事は顔となる人材を、見えない仕事はコモディティ化された人材を使う
② 給与差は、スキルよりも社員に与えられた資源量で差がついている
③ 映画の興行成績と原作の人気は、リンクしていない。
希少なスキルも、大掛かりな儲かる仕組みの中ではコモディティ化してしまう。
④ 個人の強みを生かして、チームで勝つ。但し、そこには、分業と熟練が前提となる。
⑤ ネットビジネスは利益を上げることに徹している。既存のメディアビジネスは利益を上げるメカニズムが弱い。
その中でも、出版社は読者の注文に合わせてコンテンツを造らない“多産多死型アプローチ”である。
⑥ 優秀な編集者はコンテンツの精査と販売戦略の両方に通じ、かつそれを有機的につないでヒットを生み出せる
⑦ 勝てる土俵を見極め、徹底的にそこに資源を投資する
⑧若者に苦言を呈する人たちは、自分の頭の古さや、ダメな若者しか集まってこない自分のネットワークに危機感を持つべきだ
⑨ 教養とは、自分と異なる思想 すべてを指す。
⑩ イノベーションを生むには、「異なる複数の考え方」を組み合せる
⑪ 企業の採用には、育成型と競争型の二つがある
⑫ 企業が大学教育に求めているのは、「思考力」「多様な視点」「コミュニケーション能力」
⑬ ビリギャルは、受験が最高の成果だった人。大学では、『解がひとつでなく、自ら問題を設定して仮説を立て、自分なりの結論を導く』本来大学で学ぶべきことを学べていなかったことが、就職がうまくいかなかった理由。
⑭ 日本という国は、初期に成功を収めても戦略がないため、戦略がないために最終的に失敗してしまう。しかし、意思決定のまずさを現場力で乗り切ってしまう。
とても学ぶことの多い内容です。お薦めです。