ピック病で行動異常?

みなさん、ピック病という病気をご存知でしょうか? 難しい言葉でいうと、前頭側頭型認知症と言います。 原因ははっきりとはわからないのですが、 脳のなかの 前頭葉と側頭葉の神経細胞が壊れていくことによって、 いろいろな症状が …

困った?弁護士・司法書士

先回ご紹介したように 認知症の患者さんが騙されることを防ぐための制度の一つに 成年後見人制度があります。 認知症などで判断力が十分でない人の 財産管理を行う制度です。 当初は家族による”後見”が多 …

騙さないで

認知症専門外来初診で お伺いする質問の一つが 『今までに、騙されて何か購入したことはありませんか?』です。 誰が見ても分かるほど 認知症が進行した患者さんは かえって心配ありません。 騙そうとしても 字は書けない お金の …

怒ってもいいよ

『先生、認知症の患者さんには 怒ってはいけないんですよね?』 と質問される家族が結構見えます。 最近は、 認知症の勉強をされている方が 増えてきています。 その知識が、上記の質問につながっています。 認知症の本の中には …

幻覚に驚かないで

“さっきまでいた人は、どこ行った?” “今日、○○さんが家に来たよね?” 認知症患者さんは時々 幻覚症状を訴えます。 御家族は 結構驚きます。 『うちの親は、おかしくなって …

認知症患者さんを、試さないで・・

患者さんのご家族が やってしまいがちで 専門医としては 止めてほしい行動があります。 それは、 “患者さんを試すこと”です。 『お婆ちゃん、私分かる?』 『お爺ちゃん、私分かる?』 子供、 孫、 …

絶対は絶対ない

認知症外来をやっていて感じることがあります。 ある程度 年齢を経てからは “絶対は絶対ないです” 外来患者さんが 良く口にされる表現があります。 『毎日、薬を忘れずに飲んでいるのですが 薬が余って …

介護現場の”節子”さんに、ねぎらいを

昭和50年ごろ我が家は認知症を抱えた家族でした 父方の祖父が認知症 父親は、働き盛りで忙しく 子供達も小・中学生でそれなりに忙しい。 もちろん介護保険制度もなく 医師も認知症の認識が甘く 社会的フォローも貧弱 父親の兄弟 …

割を食う長男長女

家族を苦しめ、時に家族関係までもを崩壊させるものに、 幻覚・妄想・暴言といった周辺症状があります。 不思議と、これらの周辺症状は、 もっとも患者さんのお世話をしている人、 多くは長男のお嫁さんなどが標的になります。 もっ …

長谷川嘉哉監修シリーズ