2025-12-03 預金1億でも“低所得”? 近年、医療費・介護費の膨張にともない、「高齢者の負担をどう設定すべきか」という議論が活発になっています。特に注目されるのが高齢者の“高所得者”区分をどう定義するかという問題です。現行制度では、多くの場合“年金を含む所得額 …
2025-11-14 【お薦め本の紹介】偽善医療 『偽善医療』は、日本の医療の「当たり前」を一度立ち止まって見直すための一冊です。がん検診や薬の使い方、ワクチン、医療費の仕組みまでをエビデンスの視点で丁寧に検討し、「何が本当に患者のためか」を静かな語り口で考えさせてくれ …
2025-11-12 脱・新聞脳のすすめ―情報を「受け取る」時代から、「選び取る」時代へ―― 私の周囲を見渡しても、50歳以下で新聞を定期購読している人を見かけることはほとんどありません。かつては「朝刊とコーヒー」が日本の朝の定番でしたが、いまやその光景は“昭和の風景”になりつつあります。医療や認知症、ファイナン …
2025-11-03 税金でバレる!本当の成功者は目立たない テレビ番組で「芸能人の豪邸特集」や「成功者の夢の家」を見るたびに、私はつい職業柄、別の視点で考えてしまいます。10億円を超えるような大豪邸に住むというのは、単純に「お金持ち」という話ではありません。むしろ、「税金をどう処 …
2025-10-31 【お薦め本の紹介】『じゃあ、あんたが作ってみろよ』 谷口菜津子さんの『じゃあ、あんたが作ってみろよ』がドラマ化されました。タイトルだけを見ると挑発的に聞こえるかもしれませんが、実際の作品は「作る」という行為を通して、人が人を理解しようとする温かい物語です。ドラマも非常に見 …
2025-09-24 【警鐘】湿布は「タダ」じゃない 〜医療財政を圧迫する無意識の負担〜 外来診療をしていると、よくある光景があります。診察が終わるとすかさず患者さんがこうおっしゃいます。「先生、湿布多めにください。できれば○○袋分。」実際、痛みの訴えとは別に、湿布の希望だけで外来を受診される方も少なくありま …
2025-06-02 定年は危険!生涯仕事を続けることのメリットを脳神経内科専門医が解説 医師として、高齢者の方の診察をしていると感じることがあります。何歳になっても、仕事をしている方は、頭も体もとても元気です。そのうえ、認知症になっても、長年従事してきた仕事は、継続できている点も驚きです。「早く引退したい、 …
2025-05-21 社会人基礎力としての「課題発見力」・・医学部同窓会で 先日、久しぶりに医学部時代の同窓会に参加しました。卒業してからすでに35年経ち、皆それぞれの分野で活躍し、すでに第一線から引退した人もいれば、今なお多忙な日々を送っている人もいます。驚くべきは、その多くが“今なお成長を続 …
2025-05-09 【お薦め本の紹介】ひのえうま~江戸から令和の迷信と日本社会 私は丙午(ひのえうま)の早生まれです。そのため、一学年下の生徒数が極端に少なかったことを、当時から実感していました。その理由が、単なる迷信にすぎない「丙午」であることはなんとなく知っていたものの、明治時代にはこの迷信の影 …
2025-01-20 2025年問題の次に訪れる、就職氷河期世代による2040年問題とは? 介護の現場では、2025年問題が取りざたされています。2025年問題とは、「団塊の世代が2025年頃までに後期高齢者(75歳以上)に達する事により、介護・医療費などの社会保障費の急増が懸念されている問題」です。しかし、2 …