先回、親の介護を乗り切る最良の組合せは
3人姉妹とご紹介しました。
対して最悪の組合せは、
男だけの兄弟です。
とくに3人兄弟は最悪です。
全くの偏見ですが、
3人兄弟は不思議と仲が悪い。
わずか3人が
2名と1名の派閥に分かれます。
そこにそれぞれ
お嫁さんが付きますから・・
収拾がつきません。
認知症患者さんの病状が進行すると
必ず摂食障害が出現します。
つまり、
機能的に食べられないのではなく
食事自体を認識しなくなります。
ある意味、生命体として終焉を迎えたと言えます。
その際には、胃瘻を作るか否かの
選択を家族に強いることになります。
そんな時
男性だけの子供さんは
意見がまとまりません。
元々、仲が良くない兄弟
誰かリーダーシップをとっても
文句が出ます。
そのくせ、男性は社会的な世間体を気にします。
『高齢でも最低限の医療は受けた方が良いのでは?』
と必ず、一人は言い出します。
とにかく思い切りが悪いのです。
結果、病院へ入院
胃瘻増設になってしまいます。
しかし、いつまでも病院に入院できるわけでもありません。
いずれ施設か自宅かの選択を迫られます。
そこでも男は役に立ちません。
現実の介護の担い手としては
役に立たないくせに
自宅で看たがります。
しかし、実際に見るのはお嫁さん・・
本当は看たくないお嫁さんも混じって
収拾がつきません
結果、施設入所になり
在宅死が実現することは相当困難です。
さらに、対象が母親の場合
息子さんたちは、
母親への独特の思い入れがあります。
『どんな形でも長生きして欲しい』
思われた母親としては迷惑では??
仲が悪い兄弟が
世間体を気にしながら
自分自身は介護に手を出さない
そこに、マザコン的感情論を振りかざす。
全経過中
男兄弟の外来は大変です。
講演等でも
男性の子供さんしかいない方には、
以下のようにお願いしています。
『将来、どうしてほしいか明確な意志を息子さん達に伝えておいて下さい!』