一噛み3.5ml 

2017-08-07

認知症専門医として噛むことは相当に重要です。
なんと、1回噛むごとに3.5mlの血液が脳に送り込まれるのです!
噛むことで脳への血管に圧力が加わり、血液が流入するのです。
さらに、口の周りにある口輪筋といわれる筋肉は、
顔の多くの筋肉と繋がっています。
口を動かせば、顔の筋肉を介して脳に刺激を与えてくれるのです。
ワーキングメモリーの中心である前頭前野や
記憶を司る海馬に影響を及ぼします。
噛まないと、海馬の神経細胞が死滅することが報告されているから驚きです。

このためでしょうか高齢者の歯の残存数と
認知症との関連性を見ることができます。
健康な人では平均14.9本の歯が残っていたのに対し、
認知症の疑いのある人では9.4本と明らかな差が見られます。
つまり、歯が少なくて噛むことができないと、
噛む回数も減り、認知症になりやすくなるということなのです。

そんな中、厚生労働省は以下の報告を
“2017年6月2日、歯科疾患実態調査の2016年調査分の概要を発表した。それによると2016年時点で「80歳で自分の歯が20本以上ある人(俗に「8020達成者」と呼ぶ)」は推定で50.2%に達したことが分かった。(ちなみに自分の歯が20本以上残っていれば、高齢者でも十分に硬いものを食べることができ、食生活をほぼ満喫できるとされている)これは前回調査2011年の推定値38.3%を大きく上回っている”


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


この報告書には、上昇理由について記載は無いのですが、
自分の歯が20本以上ある人が長生きをしてる証明でもあるのかもしれません。

 

error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ