新型コロナワクチンの接種が、令和3年4月より始まっています。私は、「20歳代から30歳代の方」、「過去に風邪やインフルエンザに殆どかかったことがない人」、「インフルエンザワクチン接種で倦怠感が強く出る人」には、鎮痛剤の中でも作用が弱いアセトアミノフェンの予防投与をお薦めしています。詳細は、以下の記事も参考になさってください。
そう考える人が多いためか、アセトアミノフェン製剤の代表的な市販薬「タイレノールA」は全国的に売り上げが急増し、アマゾンでも品切れになっているようです。
目次
1.代替えでお薦めの3種類
そんな時には、以下の薬剤でも代用できます。
1-1.ナロン錠 24錠
2錠中に解熱鎮痛剤としてアセトアミノフェンが265mg含まれ、さらに鎮痛作用のあるエテンザミド300㎎と無水カフェインが50㎎含まれています。いずれも作用は強くないのでワクチン接種後の予防投与に問題はありません。
1-2.ノーシン錠
2錠中には、ナロン錠と同じ成分で、アセトアミノフェン300mg、エテンザミド160mg、カフェイン水和物70mgですのでワクチン接種後の予防投与に問題はありません。
1-3.新セデス錠
2錠中には、ナロン錠、ノーシン錠と同じ成分で、アセトアミノフェン160mg、エテンザミド400mg、カフェイン水和物80mgと、少しアセトアミノフェンの含有量が少なめですが、代わりにエテンザミドの量が多いので、効果は問題ありませんし、ワクチン接種後の予防投与に問題はありません。
2.ロキソニンはお勧めではない
ネットや薬局で解熱鎮痛剤を探すとロキソニン錠が良く見られます。しかし、ロキソニンは、解熱鎮痛剤の中でも非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)と呼ばれ、作用が強くなります。結果、せっかくの予防接種による抗体産生が低下する可能性も否定できません。そのため予防投与は、アセトアミノフェンを中心とした解熱鎮痛剤がお薦めです。
3.薬が苦手な方は麻黄湯も
無理矢理、解熱鎮痛剤を使いたくない方には、漢方の麻黄湯の予防投与もお薦めです。麻黄湯は、熱を下げるというより、発汗作用があり、体の熱や腫れ、あるいは痛みを発散させます。従って、服用して熱を発散させると、とてもすっきりとします。以下の記事も参考になさってください。