凄い本!・・咬合異常が自律神経のバランスを崩す可能性!

凄い本!・・咬合異常が自律神経のバランスを崩す可能性!

年末に凄い本に出合ってしまいました。歯科医である丸橋賢さんの『溶けるひと』です。あまりの衝撃に年末から新年にかけて一気に読んでしまいました。内容としては、嚙合異常で自律神経のバランスが崩れ、不登校、ニート、うつの原因になることがあるというものです。著者自身、咬合異常がすべてでなく一つの要因と考え、他に環境ホルモン、農薬、食事内容にも言及されている点がとても好感が持てました。今回の記事では、『溶けるひと』の内容について解説させていただきます。

目次

1.幻冬舎メディアコンサルからの出版はもったいない

この本は、幻冬舎メディアコンサルから出版されています。出版の知識のある人からすると、幻冬舎メディアコンサルからの出版は、商業出版のように見せかけた自費出版です。そのため出版に際しては700万~1000万円近くの費用を著者が負担し、申し訳程度には新聞にも広告をうってくれます。そのため、本を書きたい医師や歯科医師が騙されることが多いものです。しかし今回の『溶けるひと』の内容は、本来はきちんとした出版社から商業出版されても良い内容です。丸橋賢先生自身、他にも良質な出版をされているのですから、幻冬舎メディアコンサルからの出版がもったいなく感じました。

2.内容から一部紹介

  • 不登校と判別された小中学生は、240,494人でその原因の第1が無気力と不安で7%を占めると言う。毎年確実に増加しているし、増加速度は早まっている。
  • 不登校の子供の症状は共通性が高く、その特徴は1朝起きられず、次第に昼夜逆転する。2無気力から始まり、鬱や攻撃性が強まる3頭痛、首や肩の凝りがあり、体を捻って丸め、ごろごろしている。4心身ともに、人間的な機能を失っていく。
  • 治療は血圧が上がって起きられるようにミドドリンと言う昇圧薬が出された。心療内科では、抗鬱剤も出されたが効果はない。
  • 不登校児童の特徴は、体型や顔型症状などに明らかな共通性が認められる。姿勢は、猫背で、首が前方に倒れ、しかも左右的側腕が強い。右肩が低く左肩が高く、首は左に傾き、左右の目は水平ではなく、左が著しく低い。顔面蒼白で艶がなく生気が失せている
  • 自律神経の働きが悪くて、朝起きる時、血圧調整ができなくて起きられないと書いてあったが、なぜ自律神経が狂うかについて記してある本はなかった
  • 咬合治療はまだ試行錯誤の最中で、全てがよくわかっているわけではない
  • 加工食品を中心とした軟食化が進み、噛まなくなりが、骨が発達せず、歯並びが乱れて噛み合わせが狂った。噛み合わせが狂った結果、価格の1月で5キログラム以上もある。頭部の重心が偏った
  • 毎日診療現場で見ている。最近の日本人は少し前の日本人とは明らかに違う。体力も気力も乏しく、意欲、意欲のない若者ばかりが目に付く。
  • 少子化。この原因も根底で不登校やニートの増加と通じているのではないか。
  • なぜこんな状態になってしまったのかなぜこういう症状に苦しむ日本の若者が急増しているのか、その真の原因を理解する努力をすることとも、決して元に戻らない健全な生活をしようと努力することが必要
  • 他人の話から判断するではなく、自分自身で確かめて判断しなければならない
  • 自分や子供を甘やかしてはいけないと言うことを理解しました。最後の決断は自分でしなくてはいけない。
  • 甘い言葉には嘘が多い。

3.ブレイングボードで身体のバランスを調整

実は医療法人ブレインが開発したブレイングボードもアプローチの仕方が異なりますが、姿勢を整える点では一緒です。ブレイングボードは、足の裏から、膝、股関節を調整することで姿勢を整えます。結果として、認知症の予防につながるのです。同時に、子供さんたちからブレイングボードに乗ると頭がすっきりするという報告もいただいています。私自身、毎朝ブレイングボードに乗るのですが、日によって姿勢が決まる日もあれば、フラフラしてしまう日もあります。いずれにせよブレイングボードで微調整することで、大事にならずに健康に過ごせているようです。以下の記事も参考になさってください。

4.理想的な生活とは?

もしも子供たちが、昔のように健康的に咀嚼回数が多く必要な食事をし、野原を駆け回るような身体を動かすような生活をしていれば、そもそも咬合異常も身体のバランスを崩すこともありません。結果として自律神経障害を起こすこともなく、無気力になることもなく不登校にまで至らないのかも知れません。


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5.大人も一読を

著者の丸橋賢先生は、子供の不登校だけでなく、大人のニート、アトピー、腰痛、頭痛、少子化にまで影響を与えている可能性を言及しています。是非、本を読んだだけでなく、歯科受診をして咬合のチェックをしてもらい、食生活も改め、適切に身体を動かすようにしてもらいたいものです。

6.まとめ

  • 丸橋賢さんの『溶けるひと』では、嚙合異常で自律神経のバランスが崩れ、不登校、ニート、うつの原因になることがあることが指摘されています。
  • ブレイングボードも、アプローチは異なりますが、足の裏から姿勢異常を調整します。
  • 咬合異常による姿勢異常は、子供の不登校だけでなく、大人のニート、アトピー、腰痛、頭痛、少子化にまで影響を与えている可能性があります。
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