日本アンチエイジング歯科学会で講演をさせていただいてから
改めてアンチエイジングという言葉を調べてみました。
アンチエイジングが目指すものは、人の成長が止まった後
見た目の老化現象とともに急激に落ちていく身体のエイジング曲線の角度を
少しでも緩くしていこうというものです。
誤解されることも多いのですが、60歳の身体を20歳に戻すわけではありません。
60歳で到達してしまうと言われる身体の劣化を
70歳、80歳まで引き延ばすことができれば
老化のスピードを抑えたことになるわけです。
逆からみると、80歳なっても60歳程度の劣化にとどまっていることは、
20歳も若さを保っているといえるでしょう。
そのためにアンチエイジング医学は
“元気で長寿を享受することを目指す理論的・実践的科学”と定義されます。
現在のところ
カロリー制限と適度な運動と酸化ストレス予防は、
エビデンスの存在するサイエンスとして認識されています。
簡単に言えば、
体重を適正にコントロールして
適度な運動を行い
過剰な酸化ストレスの発生を防ぐような生活をすれば、
アンチエイジングの効果で、実年齢より若く見られることにつながるのです。
実際に、アンチエイジング歯科学会でお会いした先生方の多くは
スタイルもスマートで、必ず適切な運動をされていました。
これからの時代は、
いつまでも知的活動をすることで、
いつ貰えるかわからない年金を補う必要があります。
健康を保つことで医療費を抑制することも必要です。
そう考えるとアンチエイジングはこれからの国の根幹を支えるためにも
重要なことなのかもしれません。