毎月1,000人以上、各種認知症患者さんを診療。専門医による認知症予防や高齢者医療、介護生活に役立つブログです。

情報のインプットとアウトプット

今回は、記憶についてお話します。 記憶を理解する事で、頭の上手な使い方をマスターしましょう。 記憶とは、新しい経験を脳内に保存し、後になって再生する一連の機能をさします。 我々は、母親の体内にいる時から、毎日新しい情報を …

数字でワクワク

私は、数字が大好きです。 経営者達の中には、数字が苦手という人もいます。 自分自身、なぜ、数字が好きなのかを考えた事があります。 先回、自分の数字の概念はソロバンの玉だと紹介しました。 つまり数字を考える際は、右脳のイメ …

そろばんと左右の脳

通常、計算といった論理的な作業は左脳が司ります。 しかしソロバンの場合は少し面白い現象が起こります。 私自身はソロバンが1級なのですが、2級の頃に自分の数字の概念が、ソロバンの玉になっていることに気付きました。 同じく1 …

左脳

今回は、脳の3層構造のうち“理性脳と呼ばれる大脳皮質”についてのお話です。 大脳は脳梁を挟んで左と右に分かれていて、それぞれ働きが異なる事が証明されています。 左脳は主に言語や計算といった論理や分析を司っています。 この …

脳の3つの領域 “情動脳と呼ばれる大脳辺縁系”

扁桃核は快・不快の感情を司っています。 辺縁系の海馬を中心にインプットされている記憶データを動員して瞬時に好き・嫌いを判断しています。 人間は、この扁桃核の判断で好きな事柄に対しては積極的になり、嫌いな事柄に対しては消極 …

“情動脳と呼ばれる大脳辺縁系”

喜怒哀楽を司る大脳辺縁系では、扁桃核というアーモンド形の小さな脳で快・不快の感情が発生します。 また扁桃核と密接な関係を持つ視床下部が感情表出に重要な働きをしている事も明らかになっています。 そして海馬は記憶を介して感情 …

“反射脳と呼ばれる脳幹” 

脳には三つの層があることをご存知ですか? “反射脳と呼ばれる脳幹” “情動脳と呼ばれる大脳辺縁系” “理性脳と呼ばれる大脳皮質” という3層で構成されています。 それぞれの特徴をご紹介します。 脳幹(反射脳)は間脳(視床 …

認知症の周辺症状としてのうつ

うつ症状は、認知症の周辺症状としても出現します。 認知症の側頭葉機能を示すMMSE検査が15点を切ってくると周辺症状が出現してきます。 周辺症状は、幻覚や妄想と同じようにうつ症状も出現してきます。 しかし、その際のうつ症 …

認知症とうつ②

認知症の専門外来における認知症の原因として、比較的多いのが“薬の副作用”です。 例えば、消化器系の悪心等に処方されるナウゼリンやプリンペラン。その他、抗不安薬、安定剤や抗うつ剤などが原因としては多いようです。 薬の副作用 …

認知症とうつ①

今回は、認知症とうつ病のお話を紹介します。 認知症を疑う場合、鑑別診断には、うつ病は必ず加えます。 高齢になって急に元気がなくなり、反応が鈍くなる。 ご家族としては当然“呆けてしまった”と考えるようです。 その場合、やは …

長谷川嘉哉監修シリーズ
長谷川嘉哉監修シリーズ