毎月1,000人以上、各種認知症患者さんを診療。専門医による認知症予防や高齢者医療、介護生活に役立つブログです。

周辺症状の治療困難例?

前回、半分から2/3の症例で、周辺症状がコントロールできるとお話しました。 しかし、残念ながら周辺症状がコントロールできないケースもあります。 その場合、在宅生活を継続する事は極めて困難となります。 この場合、どこに入所 …

周辺症状の治療 ②

漢方や介護的対応でも周辺症状が改善されない場合、統合失調症に使われる抗精神病薬を使用することもあります。 通常、アルツハイマー型認知症の場合、セロクエルやリスパダールを眠前もしくは朝晩で0.5錠から1錠使用します。 血管 …

周辺症状の治療 ①

周辺症状の治療には、軽度の場合、漢方薬である抑肝散を使います。 一時、抑肝散が認知症の特効薬のように報道された事がありますが、中核症状の効果はあまり期待できません。 どちらかというと周辺症状の抑制に効果があります。 漢方 …

ホームページでの認知症無料相談

前回、認知症の治療薬としてアリセプトやイチョウ葉エキスをご紹介しました。 認知症には、中核症状と周辺症状があることは以前よりお話しています。 アリセプトやイチョウ葉エキスはあくまで中核症状に対する薬であります。 そのため …

健康食品の宣伝広告 

最近、外来で健康食品の是非について質問を受けます。 特に、芸能人を使って、大々的に宣伝しているものへの質問が多いようです。 効果もはっきりしないので、避けるようにお話をしています。 特に、関節に含まれるコンドロイチンを服 …

根拠に基づいた認知症医療:イチョウ葉エキス

我々医師は、EBM(evidence-based medicine: 根拠に基づいた医療)にもとづいて治療を行います。 EBMとは治療効果・副作用・予後の臨床結果に基づき医療を行うというもので、専門誌や学会で公表された過 …

アリセプトの適切なレベルでの使用を

現在、認知症の治療薬には、エーザイが発売しているアリセプトがあります。 保険で認可されている認知症予防薬としては唯一です。 実際、当院でも相当処方しています。 予防薬といわれていますが、適切なレベルであれば改善するケース …

日本福祉大学中央福祉専門学校

日本福祉大学中央福祉専門学校では、夜間の社会福祉士を目指す学生さんを教えています。 多くは、大学を卒業しており年齢層も多彩です。 昼間に仕事をしている人達も多いため、授業中も、疲れ果てて眠っている人もいます。 とても起こ …

中部学院大学1年生

中部学院大学の1年生、見かけは今の学生と変わりはありません。 しかし、なぜ、介護福祉士の道を選んだかを記載してもらったところ、 “困った方の役に立ちたい”“人のために仕事をしたい” といった言葉が見受けられました。 まだ …

教える機会に感謝 

現在、中部学院大学と日本福祉大学中央福祉専門学校の非常勤講師をさせてもらっています。 中部学院では介護福祉士を目指す1年生に、認知症をテーマに1コマ90分を15回講義しています。 正直、認知症だけで15回というのは何を話 …

長谷川嘉哉監修シリーズ
長谷川嘉哉監修シリーズ