年齢を重ねると意欲が低下してしまうことがよくある。
やる気がわかず、外出するのもおっくうになる。
こういった意欲の低下こそが、やがて認知症を誘発してしまう。
脳への血流量がすくなくなり、
脳は活性化のチャンスをうばわれる。
やがて、脳そのものが老いはじめてしまう。
私は、親ゆびは「意欲」の象徴だと考えている。
ボタンをはめる、蛇口をひねる、靴ひもをむすぶ。
意欲的なアクションをするときには、
かならず親ゆびの出番がやってくる。
そして、その出番をむかえたときに
脳は活性化をする。
毎月、1000人の認知症患者を診てきて、
私がたどりついた結論。
それは、
「親ゆびを刺激すれば、脳は若返りだす」
ということ。
本書で提案する「親ゆび刺激法」によって、
脳の血流は上がり、若返りはじめる。
認知症の予防はもちろん、
意欲が湧きだし、やる気にみなぎった、
若々しい脳を手にいれることができる。
指は「第二の脳」である。
指を刺激することこそが、
脳を刺激することにつながる。
これから、親ゆびと脳をめぐる
不思議な冒険をはじめる。
本書を読みおえたとき、
あなたの脳は若々しくうごめきはじめるだろう。