平成24年10月29日(月)に私が会長を務めるPAL研究会主催で、『究極の営業セミナー 伝説の営業マンになれ!』が開催されました。
2008年に行われたセミナーでは、定員100名が満員御礼となったセミナーです。
あれから3年連続4度目の日本一を達成した河田哲也氏が進化した姿を見せてくれました。
河田さんは、名刺に携帯電話番号を載せ、車を買った客には「困ったらいつでも電話してください」と伝えています。
「事故や故障の電話は昼、夜関係ない。消防士と同じ。困っている時に駆け付けないと意味がない」と言い切られます。
河田さんは入社5年目の2007年に122台を売り、BMWの販売日本一。
08年(94台)は5位に下がったが、09年(114台)、10年(137台)と2年連続日本一となり、11年は過去最高の142台を売り、3連覇を達成です。
通常はBMWなどの高級車の販売でトップ10に入るのは平均年収も高い東京など都市部の営業マンが当たり前です。
人口11万人、平均年収も決して高いとは言えない多治見市という地方都市で高級車を売り続けている、河田さんの努力は素晴らしいと思います。
しかし、個人的には心配なことがあります。
現在の東濃地方の経営者を見ていて本当にBMWを購入して良い経営者がどれだけいるでしょうか?
決算書をみて、貸借対照表の自己資本比率や、当座比率は大丈夫ですか?
借金はありませんか?
会社に何かあった際に、個人から貸し付けることができる内部留保は十分ありますか?
この先、必ず地震が東海地方を襲います。
その時に売り上げが1年間ゼロになってもスタッフの給与を払い続けられますか?
もっと言えば、経営者であるあなたが高級車BMWに乗ってスタッフが喜びますか?
私にはとてもBMWを買うだけの勇気はありません。
ある意味、河田さんは素晴らしいと思いますが、見方を変えると東濃地方の経営者のレベルの低さを露呈しているような気がします。