認知症高齢者による犠牲者が、何人出れば改善されるのでしょうか?
“平成28年10月28日、横浜市で登校中の児童の列に軽トラックが突っ込み、小学1年生の男の子が死亡した事故で、逮捕された87歳の男が当時の状況について説明を二転三転させているため、警察は認知症の検査をする方針を固めた。”
容疑者が、「どこをどう走ったのか覚えていない」と供述していること。
現場の路面にブレーキ痕はなかったこと。
容疑を認めているようですが、意思の疎通が難しい場面があること。
そして、報道されている容疑者の姿からも
認知症であることはまず間違いありません。
実は、1年前にも、以下のような事件が起きています
平成27年10月28日、宮崎市高千穂通りの歩道で、軽自動車が、およそ700メートルにわたって暴走し、歩行者6人を次々とはね、50歳と66歳の女性2人が死亡、男女4人が重軽傷を負った。捜査関係者によると、男性は、数年前から認知症の症状があり、病院で治療を受けていて、てんかんの病歴もあるという。男性は、認知症の症状が出たあとに、数回にわたって、鹿児島県内で交通事故を起こしていたことが新たにわかった。”
これ以外にも全国では、認知症が疑われる
高齢者による交通事故が報告されています。
認知症専門医としては。
“一律80歳以上の方は運転禁止”と考えます。
細かい年齢設定については議論があるでしょう。
90歳でもまったく認知症のない方も見えます。
しかし、我々は一律20歳を成人としています
いろいろな20歳以上がいるにも関わらず・・
これと同じ考えです。
一定の年齢を超えれば認知機能や身体機能は低下します。
どこかで線を引いて、免許を返納。
その前提で、社会整備を整えるべきではないでしょうか?