【お薦め本の紹介】本屋、地元に生きる

【お薦め本の紹介】本屋、地元に生きる

自分自身の人生、何度読書によって救われてきたでしょうか? 定期的に本を読んでいると、今の自分に必要な本に必ず出会えるものです。そんな本との出会いとして本屋さんはとても大事です。『本屋、地元に生きる』はそんな書店員さんの目線で書かれた奮闘記です。思わず、岩手の本屋まで出かけていきたくなる魅力を持った本です。

  • 盛岡は「読書のまち」です。二〇一八年には、総務省による二〇一七年家計調査の結果として一世帯当たりの本の購入金額が全国一位であると発表されました。
  • 書店といえば〝お客さんを待つ店〟というイメージが強いのだと思います。しかし、みずから何も動かず、ただじっとしているだけでは、地域ごとにある書店はシュリンクしていく一方
  • 本には旬というものがある。新刊だから旬というわけではなく、古い本でも旬がやってくる。そのタイミングを逃さずいかにお客さまに提案できるかが書店員に問われる
  • 本屋の価値とはどこにあるのか。それは、お客さまが読みたいと思える本がどれだけあるか、ということに尽きるのではないか
  • 東日本大震災のあとは時間をかけながら通常営業に戻していきました。店を再開した直後に大勢のお客さまが駆けつけてくれたときのことは生涯忘れられません。こういうときにも……というより、こういうときだからこそ、これだけ多くの人が本を必要とするんだということを目の当たりにして胸がいっぱいになりました
  • 書店にはもともと〝ほかの小売業にくらべて信用度が高い〟という特性があります。
  • 〝使ってもらう本屋〟から〝使える本屋〟その延長として、「何かあったときにとりあえず相談してみよう」と思われる存在になることもできるのではないか─
  • 二〇〇一年段階で全国に書店は二万店以上あったのに、二〇二〇年には約一万一千店まで減ってしまいました。二十年間でほぼ半減
  • ちょっと時間があいたときに町の本屋を覗くといった日常が失われると、本そのものに対する関心が薄れてしまいかねません
  • さわや書店では、探している本が見つからないこともあるけど、ついつい何冊か買ってしまう
  • 「本のまち」と言われる盛岡は、本だけではなく、演劇や映画も盛んで、それを支える喫茶店文化もあります。四つの要素が文化を形成してきたなかで、本と演劇、本と映画というようなかたちで結びついていくケースが増えてきました。
  • 読みたい本が決まっているなら他の店に行けばいいけど、何を読みたいのかわからない人はこっちに来てくれる。そういう状況をつくりだそうとしていたわけです
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