この本は勉強になりました。「15歳から」などと書いてありますが、大人であっても、どんな立場である人にとっても役立つ内容です。自分自身も、職場・家庭・友人関係と多くの場面でおおいに参考になりました。題名に惑わされることなく、お薦めです。
- リーダーシップとは、 この社会で生きるすべての人に必要なもの
- 「させてみて」と 機会を与えるだけでは、人は育ちません
- リーダーシップとは 生まれつきの才能ではなく、訓練を通して身につけていくもの だからです。訓練次第ということは、 誰もがリーダーになれる
- リーダーのことをまるで スーパーマンのように考えているのではないかと、心配にもなりました
- チームが機能しない真の原因は、「人は簡単には動いてくれない」という当たり前のことを考えず、 人に動いてもらう努力を怠っているリーダー にあります。
- クリティカル・シンキングをすぐ実践できるわかりやすい方法は、「 すぐに結論を出さない」ことです。自分のなかで結論が出たような気がしたら、あえて「 それって本当か?」と疑い続ける。
- ほとんどの校則は、「生徒の自由と幸せを保障するため」に存在していません。「規律」や「一体感」を学校組織にもたらすために存在している
- 学校は軍隊ではありません。 社会に出たときに自由と幸せを追求するための能力を身につけてもらう のが、学校の役割
- 自分が欠点だと思っていることが本当に欠点の人は、実はほとんどいません
- 脳には厄介な特徴がもうひとつあります。 ネガティブな記憶ほど残りやすい ということ
- 自分を振り返る行為のことを「 自省」と言います(決して「反省」ではありませんよ)。多くの人は自省をほとんどしません。エネルギーを使うから
- 脳は基本的に変化を嫌うからです。新しい習慣や癖をつけるということは、脳がいつも使っている太い回路を使いたがるところを、別の回路に無理やり繫げようとすることなので、難しい
- 人を嫌いになるときの「基準」は、 いまの自分がこだわっていることである可能性が非常に高い
- 本来の目的を考えず、目的を実現するために行っていた手段を目的だと勘違いし、慣習やその場の雰囲気にただ無条件に従う現象のことを、一般的に「 手段の目的化」
- 「目的」とは最終的なゴールで、「目標」とはそれを実現するための、下位のステップ(手段) です
- ピラミッドの頂点に据える目的のことを「 最上位目的」、その「最上位目的」をより具体的な行動目標に落とし込んだものを、僕は「 最上位目標」
- リーダーが最初にすべきことは、「 全員がOKと言える最上位目標を探し出すこと」です。
- 伝統とは、いいものを継承しているときにだけ価値があり、 伝統を守ること自体に価値はありません
- 「紙おむつ」と「砂漠」。バリュー・エンジニアリングの「型」に従って、目的と機能を強制的に切り離して考えてみることで、 全然関係なさそうなものから、独創的な発想が生まれる
- リーダーにとって大切なことは、突き詰めれば次の3つだと思います。 ● チーム全員を当事者にすること(決定権や権限を委ねること) ● チーム全員が最上位目標で合意すること ● チーム全員で、目標を実現する手段を決めてもらうこと
- 「へ~、そうなんだ。で、それってどこで聞いたの?」 「具体的にどんなことがあったの?」情報の出どころを探る言葉や、具体性を持たせる言葉を使うのです。これを言うと、 悪口はだいたい止まります
- 対立を解決するためにリーダーが取るべき行動は、まずは「利害」の対立に注目させ、共通の目的を見つけ出し合意してもらう こと
- 「言葉が伝わった状態」とは「 聞き手の心が揺さぶられた状態」です。