【お薦め本の紹介】編集者が秀逸?『居場所。(大崎洋)』

【お薦め本の紹介】編集者が秀逸?『居場所。(大崎洋)』

吉本興業ホールディングス代表取締役会長の大崎洋さんが書かれた本です。売れない頃のダウンタウンの話から始まり、「居場所」という切り口で話が進んでいきます。著者の波乱万丈の人生が、「居場所」という素敵な言葉で表現されています。この言葉からは編集者さんの秀逸さが伝わります。「ほっこり」した読後感が心地よく、お薦めです。

  • あの頃、ダウンタウンの二人は、「ほんの少し先のほうに光が確実に見えているのに、いくら手を伸ばしても届かない」という状態でした。会社にもお客さんにもおもしろさをわかってもらえず、なんば花月やうめだ花月、京都花月の舞台や楽屋にも居場所がありませんでした。僕も、会社で居場所がありませんでした
  • YouTubeやTikTokという新たな舞台ができました。それでも、それぞれの居場所を探しているという点は、変わっていないよう
  • 居場所を探す人というのは、年齢や立場を問わず、心の中に「さみしさ」を抱いたすべての人
  • 行きたい場所を決めて、まっすぐに目指す。それもひとつのやり方ですが、僕にはそもそも行きたい場所がなく、それは今もあまり変わりません
  •  局地戦でうまくいかないなら違う場所をつくろう
  • 自分が孤独なことはしっかり知りつつ、大切なことだからこそ、それを見つめすぎない。とりあえず、うっちゃっておくのがいい
  • 自分は何もせず、うっちゃっておくだけで、状況や相手のほうが勝手に変わってくれることって、案外あるんです
  • 毎日のちっぽけな幸せを感じられるようになれば、軸が自分に戻る。
  • 自分が一人になって、ぼんやりできる場所があると、うまい具合に肩の力が抜けて、限界までがんばらずにすむ
  • 「絶対だ」と思っても、それは自分の主観です。相手の主観とは異なり、相手は相手で「絶対だ」と思っている──当たり前の話
  • 人との出会いがあれば自分の成長があって、新しい自分にも出会えます。
  • 日本の中高年男性の孤独」というのは、世界でもずば抜けている
  • 「しゃーない」という言葉、さすがやな、すごくいいなと思っています。  相談しなくても、解決しなくても、仕方ないと受け入れ、「しゃーない」という言葉でだましだましやっていったら、そのうちいい風も吹いてくる。そんな生きる知恵みたいに思えてくる
  • 正しくて理想の解決法があっても、その通りにはならない。だから、「しゃーない」と流していったほうが、しのげることもある
  • 若い人は、「目的地が決まっている効率派」と「行くあてがなく迷子になってしまうぼんやり派」に二極化している
  • 効率の話をしたら僕たちはロボットに 敵 いません。だから逆張りで、ロボットがしない無駄なことをわざわざしてみてもいいんじゃないでしょうか
  • お笑いって何をやってもいいんやけど、ベースに愛がないと成立せえへん
  • いくら正直に本当のことを言っても、いくら相手が間違っていたとしても、解けない誤解もあるんです。だって感情は理屈でほどけないから。
  • だから僕は、「みんなにわかってもらおうとしない」と、あきらめたんです。 ・言い訳をしない ・説明をしない ・誤解は解けないとあきらめる
  • 男はみんなそうだと思いますが、いい年をして僕も亡き母のことが大好きです。
  • 自分を守ってくれるお守りのような存在が心にいること。  それこそ、形がない、自分の居場所だと思います
  • 自分の居場所を、自分という人を、どうかくれぐれも大切に。  そういう人に、僕はなりたい
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