孤舟の主人公はいわゆる団塊の世代です。
我々の世代からすると、本当に家庭のことは、何もできない世代なのだと感じました。
何もしない、ご主人が毎日家に居れば、確かに奥さんはノイローゼになってしまうかもしれません。
対して、我々の世代は、環境ホルモンのためか、“男性が男性らしくなく” “女性が女性らしくありません”。
男性であろうと結構、家庭のことに関わっているものです。
昔、私の父親が帰宅すると母親が背広をかけて、着替えを用意していたものですが、そんな文化は我が家にはありません。
自分で、背広を脱ぎ、埃を払い、陰干しをしてから、洋服ダンスにしまう。
靴も自分で磨き、日々の服も自分で用意する。
ある意味、豊かな老後のための準備ができているのかもしれません(笑い)
しかし、中には我々の世代でも、すべてを奥さんに依存している方も見えます。
今からでも遅くありません。
定年後に自立するために食事、掃除、洗濯を少しずつ取り組まれてはいかがでしょうか?
私の著書(患者と家族を支える認知症の本)にも書きましたが、男性は奥さんを“私の妻”ではなく“私と妻”という関係を意識してはどうでしょうか?