【お薦め本の紹介】言えないことを言ってくれた爽快感。『コロナとバカ』

【お薦め本の紹介】言えないことを言ってくれた爽快感。『コロナとバカ』

新型コロナウイルスの感染拡大は確かに大変な出来事です。しかし、それに伴うマスコミや世間には、医師としても対応に危惧することも多々あります。そんな風潮に対して、ビートたけしさんが、気持ちよく意見を言ってくれています。そんな爽快感が、お薦めです。内容をご紹介します。

  • ひとつだけ言えるのは、コロナという危機が、ニッポン人が元々抱えていた「ヤバさ」をハッキリ浮き彫りにしたということ
  • まるで戦時中の「隣組」さながらの監視社会が、コロナひとつですぐに復活してしまったわけだ。もちろんコロナは怖いけれど、ただむやみやたらに恐れていても仕方がないし、感染者を責めたって意味のないことだ。そんな当たり前の常識ですら、このニッポンでは通用しなくなっている
  • 松下電器産業(現パナソニック)の創業者の松下幸之助はかつてこう語ったらしい。 「国民が政治を嘲笑しているあいだは嘲笑に値する政治しか行われない」 「民主主義国家においては、国民はその程度に応じた政府しか持ちえない」 今の時代に置き換えてもシックリくる言葉だ
  • 「あの頃の総理大臣って、一体誰だったっけ?」って時代のほうが、実は後から振り返れば素晴らしいのかもしれない
  • 新型コロナが問題になってから、つくづく感じるのは「ニッポン人はトコトン世間の雰囲気に流されちまう」ってことだ
  • 世界で露呈した「民主主義の限界」。 利口な1% が 99% のバカの犠牲になっている。
  • 大事なのは「自分で考えられる頭」を持つこと
  • 「教養」ってのはどの世界でも共通して役に立つと思うよ。若い人はスマホにかじりついてる時間があったら、ダマされたと思って「世界名作全集」でも読んでみたほうがいいんじゃない
  • どんなに小さなことだって構わない。そうやって「自分の中でコツコツ積み重ねていくこと」──もしかしたら、それがこんな時代を悲観せず、生き抜くヒントになるんじゃないだろ
  • SNSの誹謗中傷を見て「死にたい」と嘆く前に スマホをぶっ壊す勇気を持ってほしい。
  • コロナでよくわかったのは、「テレビコメンテーター」というものの適当さ
  • つまりテレビなんてのは、本質的な議論なんか求めちゃいない
  • 渡部が叩かれたのは「女遊び」のせいじゃない。 人を人とも思わない「遊び方」のせい
  • 「美人の奥さんがいるのに」という それってよくよく考えると、ムチャクチャ差別的な物言いだ。逆に言えば、「奥さんがブスなら不倫するのもわかるけど」ってことになる
  • 本来、親がやるべきは「お前も一流になれ」って無責任にケツを叩くことじゃない。「才能がなくても生きていける礼儀や愛嬌、最低限の勉強をしろ」って教え込むこと
  • 映画監督をしていて、いろんなインタビューを受けるんだけど、一番「バカか」と思うのは、「この映画で一番言いたかったことは?」とか「この映画のテーマは?」とか言ってくるヤツ。一言じゃ言えないようなテーマを感じ取ってほしいから、カネも手間暇もかけて2時間の映画を作ってるのに、言葉ひとつで表現されちゃ敵わない
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