生命保険の戦略的加入

最近とても勉強になる本に出会いました。『オーナー社長の戦略的生命保険活用術by亀甲美智博』です。

単なる保険の持つ節税効果の話でなく、簿外資産としての様々なトラブルから会社を守る仕組みとして訴えています。

私自身も、個人立の診療所から、医療法人になった際に、随分保険については勉強しました。

何しろ、保険販売員は保険の知識はあっても、税務や経営のことはわかりません。

逆に、税理士さんは、税務のことはわかっても保険の知識は十分ではありません。

自分なりに勉強して、長期障害保険、ガン保険、養老保険、長期平準定期保険、低解約返戻金型終身保険、外貨建終身保険など考えられる保険にはほぼ加入しましたが、一部経営判断ミスであった?保険もあったようです。

保険というものは、ある法人ではベストの物でも、法人が異なればベストの選択ではなくなる点が難しいところです。
そのため、保険加入には戦略が必要になってくるのです。
今回の本は、そんな経営者の悩みを極めて系統だって、さらには実例を挙げて説明してくれています。

特にオーナー社長の保険加入目的として
① 事業保障:死亡退職金、借入金返済、会社清算の資金、事業継承のための自社株購入
② 相続・事業継承・・後継者の代償分割
③ 勇退退職金準備
④ 緊急予備資金:CV(=解約返戻金)、CVの一定額の借り入れ
を指摘しています。現実に、加入の際にはどうしても節税に気が行ってしまいますが、加入目的をぶれさせないことが重要だと感じました。


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また、勇退退職金は税法上も、役員報酬よりも有利な点は間違いありません。

しかし、オーナー社長も自分自身や家族のためには加入しても、他の役員には加入していない人が多いものです。

社員のことを考えれば、積極的に加入してあげるべきではないでしょうか?

もちろん当グループでは私以外にも、橋本医師や小森取締役にも加入してもらっています。

いずれにせよ、系統だった生命保険の知識にはお勧めの本です。

亀甲さん大変為になる本をありがとうございました。感謝です。

長谷川嘉哉監修シリーズ