大往生したけりゃ医療とかかわるなby中村仁一

先日、お世話になっている顧問会計事務所であるSMC税理士法人からお中元として、本を頂きました。

SMCさんからは、年に2回本を頂けます。とても素敵な贈り物だと思います。

既に購入した本のこともありますが、その場合は改めて、他の人に差し上げることで、“本との出会い”が広がります。

今回頂いた本は、中村仁一さんが書かれた「大往生したけりゃ医療とかかわるな」です。

この本に書かれている内容は、殆ど自分自身の考えと一致しています。

やはり70歳代の中村先生でしか書けない素晴らしい内容だと思います。

いくつか紹介します

・ 自然死・・自然が用意したぼんやりとした不安も恐怖も寂しさも感じない状態です。

   傍で見ていると心配になる以下の状態も心配ありません。

①  低栄養・・脳内からモルヒネ物質が分泌されています

②  脱水・・意識レベルが下がるので、苦しくはありません

③  酸欠状態・・低栄養と同様に脳内にモルヒネ物質分泌されています

④  炭酸ガス貯留・・麻酔作用あり、本人は“快”の状態です。

・  医療には目標が必要です。

   つまり「回復の見込みがある」もしくは「QOLが改善する」です。

   現在、問題になっている胃瘻はどちらも導きません。

   中村先生は、『家族の事情で親を生かすな!』とまで言っています。


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・  『食べないから死ぬのではない、“死に時”が来たから食べないのだ!』これは名言です。

   私も、実際に日々の医療の現場で、この言葉を使わせていただいています。

   ご家族の中には、永遠に食事をし続けることが出来ると勘違いしている方も見えます。

 ちなみに、フランスでは『老人医療の基本は、本人が自力で食事を嚥下できなくなったら、医師の仕事はその時点で終わり、

   あとは牧師の仕事です』 全くその通りです。

・  最近は、他人任せに慣れきっていて、日常生活の些細なことまでいちいち医師に伺いを立てる。

   人生経験も少ない医師に聞くぐらいなら、人生の先輩である患者さん自身で決めましょう

・  がんの手遅れ=それまでは自由であった⇒繁殖を終えるまで生かしてもらえたなら“癌死”は最高!

   癌で死ぬんじゃない、みんな癌の治療で死ぬ

・ 最後を医師にすがるのも考え物。医師は、特別な人生修行をしてきたわけでない。

   この本を読んで、不快感をあらわにするような、医師もいるそうです。

   これには、同じ医師として驚きです。

人間必ず死にます。

そのために、満足のいく死を迎えるためには、やはりみなさん自身が“意志”を持つことが何より大事です。

一読されることをお勧めします。

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