爺ちゃんへ

2015-11-20

仕事で成功している人は、信仰心が高いようです。
先回までご紹介した竹田和平さんも、恵比寿様を信仰されていました。
私も信仰とは言えませんが、“先祖への感謝”は躾られました。
お墓参りはもちろん、実家に帰れば、まずは仏壇もお参りすることから始まります。
心のどこかで、ご先祖様を意識しているようです。
その中でも、一緒に住んでいた爺ちゃんへの思いは特別です。
平成27年11月30日にサンマーク出版から
『親ゆびを刺激すると、脳がたちまち、若返りだす』を出版します。
この本は、以下の手紙を添えて、爺ちゃんに届けます。

爺ちゃんへ

自分が小学生の頃、爺ちゃんは呆けてしまいました。
近所の友達からは冷やかされ、
とても嫌でした。
爺ちゃんに、ひどい言葉を吐いたりしました。
ごめんなさい。
可愛がっていた孫から、ひどい言葉を浴びせられて淋しかったと思います。
本当は、爺ちゃんを尊敬していました。
珠算が優秀で、家にはいっぱいメダルがありました。
学歴もないのに、銀行で出世した爺ちゃん。
今でも、年配の元銀行員の方が爺ちゃんのことを教えてくれます。
当時銀行に入った人は、全員爺ちゃんの珠算の授業を受けたそうですね。

 ひどい態度をとったけど、爺ちゃんが死んだ時、本当に後悔をしました。
爺ちゃんが、自分にいつも優しく接してくれたことに気がつきました。
医者になったのは、そんな爺ちゃんへの罪滅ぼしかもしれません。
爺ちゃんみたいに呆けた人に関わる仕事につきたいと思ったからです。
呆けちゃって、自分の人生が否定されるなんて寂しいですよね。

 今は、医者になって、認知症専門医になりました。
患者さんを診る時は、爺ちゃんだと思って診察しています。
ご家族の話を聴く時は、自分の父親や母親だと思って聴いています。
自分の前で、号泣されるご家族もみえます。
最近では、多くの方の前で講演もしていますよ。
やっぱり専門医であるだけでなく
認知症の元家族ということで共感してもらっているみたいです。


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 爺ちゃんのお陰で、人生を迷うことなく歩むことができています。
そして毎日とても充実した日が過ごせています。
これも、本当は大好きだった爺ちゃんのお陰です。

 今度、親ゆびを刺激すると、脳がたちまち、若返りだす』という本を出版します。
爺ちゃんの孫が、多くの人の役に立つことを楽しみにしてくださいね

 あなたの孫より

  

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