1990年にベストセラーになった“聡明な女は料理がうまいby桐島洋子”が復刊されました。
実は、私の母親が大好きな本であったので改めて読みなおしてみました。
とても勉強になりましたので紹介します。〈赤字は私のコメントです〉
①女がより有能により自由になるのがウーマン・リブの目的なのに、今や女たちの料理能力はどんどん退化して無能な男のレベルに近づき、美味しいものを自らの腕でほしいままにする自由を喪失している。・・男の口からは、とても言えません
② 優れた女は、必ず優れた料理人であるという断固たる偏見の持ち主なの。それは、すなわち料理の下手な女はダメな女であるということ。
③ いわゆる男勝りのいい仕事をしているような人ほど、料理の手際もいいもの・・当グループの有能な女性人たちも仕事同様に料理の手際は素晴らしいものです。(生協のお蔭?)
④ 公害と資源危機を生き抜くには食物の安全性や経済性に対する『鋭い洞察力』が必要だ。大根を一本買うと決めた瞬間に、今日は大根おろし、明日はふろふき、残りは明後日のおみおつけと最後の最後の使い道まで頭に走るようでなくては困る。
⑤ 料理というのは、きわめて知的な作業であるばかりでなく、激しい肉体労働でもあるから『機敏な運動神経』と『たくましい体力』が重要である。・・料理をお嫁さんに任せた時点で、認知症が進行するケースがあります。料理は、頭と身体を使う点からも認知症予防につながります。
⑥ ちっぽけな核家族に決まりきった飼料をあてがうのが精いっぱいの現代の主婦たちには、大家族や居候でごった返す家をこともなげに切り回していた往年の主婦の『豊かな包容力』は残っていない・・本当に昔の女性は凄いと思います。でも男も一緒?
⑦ 家事をしながら、職場へ行って仕事をすることが当然自然と思っていた私には、多くの女性が家庭か仕事かという二者択一に悩むのが何とも奇異に思われた
⑧ 性欲が灰になるまで続くかどうか私には自信がないが、食欲のほうはよほど不運な病にでも取りつかれない限り一生ものだ・・まさにこの通りだと思います。
⑨ 絶対に損はないから、ともかく料理だけはうまくなっておきなさいよ・・我が家の3人娘にも強く伝えておきました。