平成25年6月16日(日)は、ブレイングループの経営方針発表会および行動目標発表会でした。年に一度、経営者が全社員の前で経営方針を述べさせていただきました。
今回のメインは、ブレイングループの家業から企業への脱皮です。平成25年7月1日付で、株式会社ザイタック現取締役の小森健市が代表取締役に昇格することの発表です。家業から脱皮した当グループは、今後もより多くの人材が経営に関与することが可能となります。
多くの経営者が後継者がいないと嘆いています。しかし、後継者がいきなり現れるわけではありません。それに向けての準備が必要です。具体的には以下のような準備が必要となります
① 後継者がいないと言いながら、仕事を任せきれていない経営者がいます。特に、仕事は任せても法人の通帳・現金までは任せていない経営者が多いものです。もちろん、第三者に任せるということは、法人のお金で社長がお酒を飲むような公私混同は許されません。
② 法人が、将来上場を目指すか否かの決定が必要です。当グループは上場を目指さない決定をしたため、持ち株会社が全株式を保有することで、株式の分散を防ぎました。
③ 無借金であること。借金があれば、代表取締役は個人保証を求められます。そんな法人の代表取締役には、誰もなってくれません。当グループでは会社分割により、借金はすべて長谷川家の不動産所有会社に移転することで、無借金となりました。
④ 無担保無保証の当座貸越枠。いくら無借金でも、天災等で急に現金が必要になることもあります。そのため、当グループでは1億円以上の当座貸越枠を無担保無保証で確保しました。
以上のような下準備の上で、ようやく家業からの脱皮ができるのです。創業当初では考えられないことでした。新社長の小森健市が挨拶をしているときは、感無量でした。彼の経営能力には、全く問題はありません。今後は、さらに多くのスタッフが経営に携われるよう心血を注ぎたいと思いました。