認知症の高齢者が起こしたJR事件・・主治医の責任は?

2007年12月、愛知県大府市のJR共和駅で起きた、 徘徊中に死亡した認知症患者さんの事故の判決が出ました。 『認知症の高齢者が起こした事故の責任を、家族が必ず負うわけではない』 という判決には、現場としては安堵しました …

命がけ!?で介護する男性たち

認知症患者さん462万人、早期認知症400万人の時代です。数字からも、かなりの頻度で夫婦のいずれかが認知症になります。そうなると、どちらが先に認知症になるかで介護スタイルは変わってきます。外来で見ている限り、妻が先に認知 …

嫉妬妄想・・昔の悪行を白状してはいけない

先回は妄想の中でも被害妄想を紹介しました。今回は、被害妄想についで頻度が高い嫉妬妄想を紹介します。具体的には、患者さんが配偶者の浮気を疑うものです。ご主人にこの症状が出ると、奥さんは買い物にも行けません。30分買い物に行 …

物盗られ妄想・・介護の勲章

認知症には、中核症状と周辺症状があります。中核症状は物忘れが中心で、同じ話や質問を繰り返すため、ご家族にストレスがかかります。しかし、“実害”はあまりありません。 認知症がさらに進行すると、幻覚や被害妄想が出現します。被 …

認知症:コミュニケーションスキル

認知症の患者さんから話を聞く場合、まず聞き手自身がリラックスしている事を確認してから、コミュニケーションを始めます。 またリラックスしている事を相手に伝える必要があります。 さらに気を散らしたり、刺激になるような周囲の雑 …

認知症ケアの標準化

先回認知症に対する介護は遅れているとお話しました。従来の認知症介護は、「心情的ケア」あるいは「対応型ケア」と言われていました。つまり、根底に「気の毒な」「かわいそう」という心情があり、ケアも経験に基づく症状に対応するもの …

長谷川嘉哉監修シリーズ