認知症予防と運動②

加齢などで一度減った神経細胞は元に戻らないというのが従来の脳研究の常識でした。 その点から先回紹介した運動で海馬の神経細胞が増殖をしている研究結果は画期的なものでした。 しかし海外では、運動で脳の働きが良くなることは、こ …

認知症予防と運動①

「運動をすると脳の神経細胞が新しくできて、認知能力が保たれる可能性がある」 と指摘されています。 マウスを使った実験で、脳の海馬の神経細胞のもとになる細胞の数が、運動をしない高齢マウスに比べて2.4倍になっていたようです …

根拠に基づいた認知症医療:イチョウ葉エキス

我々医師は、EBM(evidence-based medicine: 根拠に基づいた医療)にもとづいて治療を行います。 EBMとは治療効果・副作用・予後の臨床結果に基づき医療を行うというもので、専門誌や学会で公表された過 …

アリセプトの適切なレベルでの使用を

現在、認知症の治療薬には、エーザイが発売しているアリセプトがあります。 保険で認可されている認知症予防薬としては唯一です。 実際、当院でも相当処方しています。 予防薬といわれていますが、適切なレベルであれば改善するケース …

表情筋トレーニング

前回、紹介した表情筋トレーニングの具体的方法を紹介します(「見た目」の流儀 岡野宏著より引用)。 笑顔は口先だけで笑うと嘘笑いになるので眼から下全部を使って笑うことがコツだそうです。 紹介した方法は、俳優達が顔の表情を豊 …

笑顔のキャッチボール

講演で、内容に応じてうなずいたり、笑ってくれる聴衆がいると、演者も乗ってきて講演会の雰囲気が良くなってきます。 時々、何を話しても、笑顔一つ見せずに難しい顔をしている方が見えます。正直、演者としてやりにくいものです。 そ …

誘われたら断らない

認知症予防の一つに、社会的ネットワークの構築があります。 その危険因子として   ①手紙・電話をしない   ②友人や親族を訪ねない   ③外出しない   ④社交的でない という事柄が挙げられています。 講演で良くお話をす …

長谷川嘉哉監修シリーズ