2025-09-10 介護は“おもてなし”ではない 〜「社会資本」としての医療・介護を考える〜 私たちは、日々さまざまな利用者様とそのご家族と向き合いながら、医療・介護の現場を支えています。その中でどうしても感じずにはいられないのが、「介護はサービス業だ」と思っている方の多さ、そしてその結果としての“丸投げ”のよう …
2025-08-25 レカネマブ研修の“無償拘束”が奪うもの──若い医師の情熱まで消えていく現実 アルツハイマー病治療薬「レカネマブ(製品名:レケンビ)」は、認知症医療において大きな注目を集めています。脳内に蓄積するアミロイドβを減らし、症状の進行を緩やかにする可能性を持つこの薬は、患者と家族にとって大きな希望です。 …
2025-08-13 【本物の技術者】PT・OTに「開業」の道を 医師として日々臨床の現場に立つ中で、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)の存在の大きさを痛感しています。とくに回復期や慢性期のリハビリにおいては、彼らの観察力、知識、技術は非常に高度で、私たち医師が思いつかない視点や介 …
2025-08-06 介護認定が進まない…「物言わぬ医師」と「現場の叫び」の狭間で 「まだ介護度はつかないんじゃないかな」「介護申請しても変わらないよ」もし、あなたがご家族の介護で悩み、勇気を出して医師に相談した際に、このような言葉をかけられたとしたらどうでしょうか。認知症介護の現場では、このような「声 …
2025-07-30 レケンビは「希望の薬」ではない──エーザイ株に安易な期待は禁物 2023年に日本で承認されたアルツハイマー病治療薬「レケンビ(一般名レカネマブ)」が、再び注目を集めています。注目の理由は明るいものではなく、「費用対効果が悪い」という評価による薬価の引き下げ議論です。エーザイと米バイオ …
2025-07-28 幸せになれない口グセ、言ってませんか? 私の嫌いな言葉に、「面倒くさい」があります。先日も、「面倒くさい」を連発する人に出会って、周囲もとても不快でした。「面倒くさい」という言葉は、現代人の誰もが一度は口にしたことがある言葉でしょう。忙しい日々の中で、やるべき …
2025-07-09 観光都市・京都と那覇の“現金のみ”個人タクシー問題 近年、国内外を問わず多くの観光客が日本を訪れ、観光産業が再び活況を呈しています。特に京都や那覇といった人気観光地では、外国人旅行者も非常に多く、国際都市としてのサービス水準が問われる場面が増えています。ところが、そんな中 …
2025-06-09 渋滞を軽減する高速道路の合流マナー「ジッパー法」とは? 私は、毎日高速道路を使って通勤しています。通常はとても快適なのですが、厄介なのが定期的な道路工事です。最近では、長期にわたって片側通行を余儀なくされるため渋滞が発生します。渋滞地点では、2車線が1車線に合流することになり …
2025-06-02 定年は危険!生涯仕事を続けることのメリットを脳神経内科専門医が解説 医師として、高齢者の方の診察をしていると感じることがあります。何歳になっても、仕事をしている方は、頭も体もとても元気です。そのうえ、認知症になっても、長年従事してきた仕事は、継続できている点も驚きです。「早く引退したい、 …
2025-05-28 不倫よりよほど有害!リバースモーゲージCMの規制こそ急務 最近、リバースモーゲージという言葉をテレビのCMで見かけることが増えてきました。「持ち家を活用して、豊かな老後を」、「自宅に住み続けながら、まとまった資金が手に入る」そんな甘い言葉が並び、まるで夢のような老後資金術として …