血糖値スパイク(=食後高血糖)をもつ総合内科専門医として、令和2年4月からリアルタイム血糖値測定器「フリースタイルリブレ」を装着しています。そのため、食品を選ぶときにも、成分表を見ながら購入しています。しかし、これが思いのほか分かりにくいものが多いのです。
目次
1.気をつけたい糖質とは?
まず炭水化物と糖質に違いを理解する必要があります。ちなみに、血糖値スパイクがある方が摂取を少なめにしたいのは、糖質です。
1-1.炭水化物とは?
炭水化物は、食品表示基準では当該食品の質量から、たんぱく質、脂質、灰分及び水分量を除いて算出されます。
炭水化物=食品の質量―(タンパク質+脂質+灰分+水分)となります。
*灰分:食品成分として含まれる鉱物質。カルシウム・鉄・ナトリウムなど。
1-2.糖質とは?
糖質は、食品表示基準では当該食品の質量から、たんぱく質、脂質、食物繊維、灰分及び水分量を除いて算出されます。つまり、炭水化物から食物繊維を除いたものです。
糖質=炭水化物-食物繊維となります。
2.糖質が表示されていないことも
食品表示においては、栄養成分表示の際に、炭水化物は必ず表示しなければいけない項目です。しかし、糖質は任意表示項目であり、食物繊維も推奨表示項目であるため、表示自体がされていないこともあるのです。
3.表記されていても分かりにくい理由
糖質量が表示されていてもとても分かりにくいことが多いのです。
3-1.100gあたりで表示
100g中の糖質量が表示されていることが多いです。しかし、消費者からすれば100g中に含まれる糖質量が分かっても、実際に口の中に入れる商品の重さに換算する必要があります。ひどい表示では、100gあたりの糖質量が表示されても、その袋の中に入っている商品の重量が表示されていないことがあります。
3-2.商品あたり
一商品全体の糖質量の表示もあります。この場合、糖質量の多さに一瞬驚きます。もちろん、全部を一度に食べることはないから問題はないのですが・・
3-3.個装あたり
個装あたりですと、おおよそ一度に食べる量ですからとても親切です。
4.まとめ
- 血糖値が気になる方は、食品表示の中で「糖質」に気を配る必要があります。
- 糖質は任意表示項目でであるため、表示自体がされていないことがあります。
- 消費者の立場としては、分かりやすい表示が嬉しいです。