第12回「親子旅行」を実践!成功例が多い独自方法のコツとは

第12回「親子旅行」を実践!成功例が多い独自方法のコツとは

2024年11月12日に1泊2日で第12回目の親子旅行に行ってきました。「親子旅行」という言葉に疑問を持たれた方もいらっしゃると思います。「家族旅行」とは違うのか? 明確な言葉の定義はありませんが、一世代前の血のつながった家族だけによる旅行を「親子旅行」と言っています。

具体的には、結婚して家庭を作っている子供たちが、実家の両親と実の兄弟と一緒に旅行をするのです。最初は、うまくいくのかと不安もある旅行でしたが、回を重ねると大事な年間行事となり、12年目の今年は、昨年に続いてFDAの飛行機を使って青森県に足を延ばしました。

さすがに新幹線の乗り降りや大きな空港での移動は困難となったため、昨年から愛知県の小牧空港からFDAの飛行機を利用しています。まるでバスにでも乗るように移動距離も短く、青森までも80分で到着です。その後はレンタカーで移動することで高齢に両親にも負担をかけなかったようです。

また昨年は母親が旅行中、2回ほど転倒しましたが、今年は杖を持つことによって、歩行が安定し、今まで以上に歩くスピードも速くなりました。頼もしい限りです。

私自身が実践して実際にメリットを感じており、またお勧めした皆さんからも喜んでいただいています。今回の記事では、「親子旅行」の具体的は実践方法について解説します。親子関係を修復したいとお考えの方はぜひ参考になさってください。

宿泊した界津軽の入り口で

目次

1.80歳以上の高齢者の多くが「人生で後悔したこと」とは

アメリカでの興味深いデータがあります。80歳以上の高齢者を対象としたアンケート調査です。質問は、「人生で最も後悔していることは何ですか?」です。その回答の中の一つが、「家族ともっと時間を過ごせばよかった」です。

実際、私自身も医師として1,000名以上の看取りに立ち会ってきました。家族に見守られ、まるで映画のような感動的な最期を迎える方もいらっしゃいます。一方で、最後の最後でさえ親子関係がもつれたままの方もいらっしゃいます。

お話しを聞くと、ちょっとした行き違いが修復できないまま親が亡くなっていることも多いようです。人間は必ず亡くなります。できれば、人生の最後を彩るためにも、親が亡くなる前に関係を修復することがお勧めです。

津軽のお風呂に浮いているリンゴです

2.親が変わることを待たずに、子供から気配りしよう

親子関係修復のコツは、子供から動くことです。親が変わることを待っていても永遠に変わりません。特に人間は、年を取ると変わりにくくなるものです。加齢変化として前頭葉機能が低下してきます。その頻度は、65歳を超えれば、7人に2人です。理屈を理解して、理性的に対応する事が難しくなるのです。つまり脳の機能を考えても、子供さん側から関係性の修復を図るべきなのです。

岩木山を借景にした藤田記念庭園

3.親子旅行のメリット

親子旅行には、子供の配偶者や子供は参加しません。あくまで、親と実の子供だけで旅行に行きます。実際、私も姉も結婚して子供もいます(姉には孫もいます)。そのため、両親、孫、妻、義理の兄も含めた旅行にも行っています。しかし、年に一度、「血のつながった親子」だけでの旅行は、本当に気兼ねをすることがありません。最初は、少々気恥ずかしさがありましたが、すぐに慣れて皆が心地よさを満喫しました。最近では、親も年に一度の「親子旅行」を楽しみにしてくれており、少し親孝行ができているような気がしています。

ちなみに、参加しない私の妻や、子供たちからも「親子旅行」は好評です。やはり、嫁の立場での旅行は気ばかり使います。参加しないことはウェルカムの様です。


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藤田記念庭園の洋館を背景に

4.親子旅行を成功させるコツ

親子旅行の実現のコツは、日帰り旅行でも、とにかく一度実現することです。そして、一番忙しい人間が日程だけ、決めてしまいます。無理のない1泊2日程度が理想です。私も、自分が日程を決めて、早々に宿を抑えることで、12回の親子旅行を実現しました。

両親が揃っていなければ、親御さんが一人でも実現しましょう。ただし、親子旅行を実現された多くの方が、両親が揃っているうちに実現すればよかったと後悔されています。ご両親がご健在な方は、一日でも早く実現されることをお勧めします。

アップルパイ4種は、藤田記念庭園の洋館の喫茶で家族4人でシェア

5.あらためて学んだこと

親と一緒に住まなくなってからの時間が長くなったため改めて学ぶことがありました。

5-1.高齢でもよく食べる

父親は89歳、母親は86歳ですが、とにかくよく食べます。宿泊先の夕食は「大間の鮪づくし」でしたが、子供たちと同じだけ食べていました。途中、喫茶でアップルパイを4つ注文しても、4等分して全部平らげていました。

5-2.生活が自立

昭和10年生まれの父親も含め、全員が自立しています。誰かに指示されることなく、床に入り、決まった時間にそれぞれが起きます。そして、朝一番に朝食をとります。その後は、淡々と荷物を片付け、出発します。その規律が取れた行動は軍隊?のようです。

5-3.ルーチンワークの徹底

自分を含め、寝る前と起床時のルーチンワークをそれぞれが持っています。ストレッチをしたり、瞑想をしたり、良く分からない?体の動きをしたり、それぞれが自分にあったルーチンワークをしています。そして、それぞれが干渉することなく淡々とこなしている姿が異様でした。

青森県立美術館のシンボル作品である「あおもり犬」。弘前市出身の現代美術家・奈良美智による白い犬の立体作品です。美術館の西側にある屋外トレンチに設置されており、高さは約8.5メートル、横幅は約6.7メートルと巨大なサイズです。

6.親子関係は伝わっていく

親子関係は伝わっていきます。自分自身が親孝行として「親子旅行」を実現している姿を、子供達は見ているものです。きっと「親子旅行の習慣」も伝わっていくでしょう。

界津軽の夕食「大間のマグロ尽くし」の一品

7.まとめ

  • 人生で後悔することの一つは、「家族ともっと時間を過ごせばよかった」です。
  • そのための、親子旅行はお勧めです。
  • 血のつながった親と子だけの旅行は、とても気楽で心地よいものです。
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