映画、旅行、講演会に困る!高齢者男性の頻尿を減らす方法とは

映画、旅行、講演会に困る!高齢者男性の頻尿を減らす方法とは

先日、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」を映画館で見てきました。入場するとあまりの平均年齢の高さに驚きです。明らかに、半分以上の方は自分(55歳)の年齢よりも上のようでした。そのため映画が始まって1時間もすると、トイレに行く人が後を絶ちません。性別は、全員男性。大げさでなく10名以上の方がトイレに立たれました。確かに、2時間43分の長い映画でしたが、それにしても多かったです。私が90分の講演をする場合でも、必ず誰かトイレに立たれます。今回は、長丁場の映画を見る際に、できればトイレに立たないための方法をご紹介します。

1.映画中のトイレ

以前の山田洋二監督の「東京物語」も同様でした。鑑賞者の平均年齢が高く、映画の上映時間も2時間26分であったため、多くの方がトイレに立たれていました。

どうも上映時間が2時間を超えてくると、ある一定の年齢を超えた男性は、途中でトイレに行きたくなるようです。しかし、数分であっても映画の途中にトイレに立つとストーリを十分楽しめなくなってしまいます。それに、せっかくの映画の途中に、尿意のことばかり考えていては興ざめです。

2.男性頻尿の原因と対策(病気)

過去に脳梗塞など脳血管障害を起こしたことがある方は、後遺症として頻尿が出ることがあります。しかしながら、脳血管障害の既往がない一般の方の頻尿の代表は以下です。

2-1.前立腺肥大

熟年以降に、膀胱の下の尿道を囲む位置にある前立腺(男性生殖器の一つ)が、肥大して尿道を圧迫することを前立腺肥大症と言います。前立腺肥大症では膀胱に尿が残りやすくなり、その刺激で頻尿になります。一度泌尿器科を受診し、前立腺肥大が指摘されたら薬物治療をお薦めします。

なお、ときに前立腺癌が原因となっていることがあります。前立線癌は、血液検査でPSAを測定することで早期発見が可能です。あまりに頻尿の症状が強くなった場合は、PSAの測定をすることが必須です。測定は、通常の採血に項目を追加するだけなので、普通の開業医でも可能です。

2-2.過活動膀胱

過活動膀胱は尿を貯めるという膀胱機能の障害です。膀胱が過敏になって収縮しやすくなるもので、急に強い尿意が起こって頻尿になる(切迫性頻尿)ことが特徴です。膀胱が過敏になるため、尿を貯めて我慢することが難しくなります。

若い方から年配の方までみられますが、加齢とともに増えてきます。男女ともにおこりますが、50歳以上では男性がやや多くなってきます。過活動膀胱の治療薬には膀胱の異常な収縮を抑え、膀胱を広げることで症状を緩和します。突発的な尿意が気になる方は、泌尿器科で投薬を受けられることをお勧めします。なお、以下の記事も参考になさってください。

3.男性頻尿の原因と対策(環境)

男性の頻尿は、病気だけが原因ではありません。


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3-1.水分の過剰摂取

映画の前は、水分の摂取は控えましょう。特にコーヒや緑茶のカフェインには利尿作用もあるので、映画を見る前や途中も避けた方が無難です。時に、映画を見ながらビールを飲んでいる方がいらっしゃいますが、そういう方に限ってトイレに立たれます。ある程度の年齢になれば、周囲の方のためにもビールは避けられた方が無難です。

3-2.暖かくする

周囲が冷えてくると尿が近くなります。これは体温を上げるために身体の代謝があがり、いわゆる代謝水が増えることで尿量が増えてしまうのです。映画館は、夏場では冷房が効きすぎたり、冬場で室温が高くても底冷えするような環境であることがあります。季節に関わらず、1枚羽織ったり、膝の上にかけられるようなものを持たれることをお勧めします。

3-3.鑑賞時間の選択

朝食には水分を取りがちです。また、降圧薬なども服薬される方も多くいらっしゃいます。そのため、午前中は尿量が増えがちです。そのため鑑賞時間を午後や夕方に開始される時間帯を選ばれることも一つです。

4.男性頻尿の原因と対策(メンタル)

病気や環境以外にも心因的な原因もあります。不安などの心理的な要素が大きく関係して頻尿が起きます。映画・バス旅行・講演会など、途中でトイレに行けないと思う不安感からよけい頻尿になってしまいます。特徴として、何かに集中していたり、眠っていたりするときには尿意が起こりません。映画自体が、尿意を忘れるほどのないようであれば問題はないのですが・・

最近では、前日から映画館の座席指定がネットでできます。そこで座席の両サイドですぐにトイレに出られるような位置を指定すると「最悪いつでもトイレに行ける安心感」から尿意を感じないものです。ちなみに私は、必ず一番縁のいつでも出られる席を予約します。

5.どうしてもだめなら

上記の対策をしてもどうしても頻尿が気になるなら、映画を鑑賞する前に上映時間を確認して、2時間を超えるものは避けた方が無難かもしれません。そして時期が来た時に、自宅でゆっくりDVDやネット配信を楽しまれることをお勧めします。

6.まとめ

  • 一定の年齢を超えた男性は、2時間以上の映画・講演・バスでは頻尿に悩まされます。
  • 対策として、前立腺肥大や過活動膀胱の検査・治療がお薦めです。
  • 病気でなければ、水分量に気を付け、暖かくして、午後から夕方にかけての鑑賞をお勧めします。
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