肩こりに悩まれている方は多いものです。といって病院で、「肩こりを治してください」と訴えても劇的に改善する処置や薬もありません。そこで今回は、医師としてでなく、個人として昔から長谷川家で愛用している「点温膏」を紹介します。
点温膏は1976年に発売、以来50年近く販売されている人気商品です。一枚のサイズは26mm×24mmと小さいため、患部にダイレクトに貼ることができます。温熱効果が心地よく、血行も改善されることで筋肉の緊張が緩み、良眠につながります。
ただし、足をひねったり、打撲をしたりした場合の対処は冷やすことですので、点温膏は適応外です。逆に、肩こり・腰痛などのように痛みが固定化・長期化した場合には、温熱刺激作用により温めて、「こり」や「痛み」をやわらげることで、点温膏の効果がもっとも発揮されます。
自分も、どうしても疲れがたまったときは、肩や腰や肘を押さえて「痛気持ち良い場所」に貼ります。コツは、体の反対側の同一部位にも貼ることです。これにより、全身バランスよく血行が改善されるのでお勧めです。なお注意点ですが、剥がしてすぐに入浴すると、「因幡の白兎」のようにとてもしみます(何度か経験済)。入浴の1時間前には剥がすか、入浴してから剥がすことをお薦めします。