平成24年4月18日(水)多治見市文化会館で、多治見市法人会女性部会において、『ボケない、めげない、でぶらない・・経営者のための健康管理』の講演をさせて頂きました。
出席者は、全員女性で経営者自身もしくは経営者の奥様が対象でした。
講演内容は、経営者の健康のためには、単純に、禁煙、節度ある飲酒、運動、体重コントロールの4つを行えばよいという内容でした。
私は、通常の患者さんへの指導も、サラリーマンと経営者ではその内容・厳しさを変えています。
サラリーマンであれば、煙草を吸おうが、酒を飲み過ぎようが、運動不足になろうが、体重コントロールできなくても、あくまで自己責任で『御自由』にしてもらっています。
但し、経営者の場合は、全く異なります。
経営者で、喫煙したり、酒量コントロールが出来ない人間は、“経営者失格”です。
経営者自身が、スタッフ、取引先、そして家族に対して背負っている責任を考えると、当然自身の健康に留意することは当然です。
経営環境には、常に想定外の“まさか”が起こり得ます。
ですから、確率論で軽減できるリスクは減らす必要があるのです。
確かに、煙草を吸ってもが肺癌にならない人もいます。
どれだけお酒飲んでも、検査値が正常な方も見えます。
しかし、あくまで確率論です。
赤信号で、突っ込んでも100%事故になるわけではありません。
皆さんに是非、知っておいてほしいことがあります。
これは、家族歴です。
遺伝子的な家族歴でなく、やはり人間には、“顔が似ている”というレベルで、体質は似るものです。
両親や祖父母に、肺癌の既往があれば、何があっても禁煙すべきです。
同様に、脳血管障害の既往があれば、降圧剤を飲んで血圧を下げるべきです。
これには、とやかく言わずに“素直”に従ってもらいたいものです。
最後に、私の師匠、西田塾の西田文郎先生は、『男の最大の勲章は、自分自身を飾り付ける事ではない。自身の配偶者を幸せにすること』と言っています。
今回の講演会に参加された、奥様方は皆さん、幸せそうな方々ばかりでした。
皆さん、素晴らしい経営者をご主人に持たれているのだと思います。
講演依頼いただいた、多治見市法人会女性部会の方々に感謝です。