健康診断も戦略が大事です・・がん検診

2014-02-28

先回紹介した、頭部と心臓のMRAの健診を受けることで、日本人の三大死因の脳血管障害と心臓疾患をのリスクを減らすことができます。しかしこれだけでは十分とは言えません。現在、日本人の死因の第一位は癌ですから、それに対する対応も必要です。癌と言っても、多くの種類があります。そのためやたらと検診を受けても費用および時間対効果がありません。現在、検診により早期発見でき治療で死亡率が低下する癌として、胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、子宮頸癌があります。5つに集中して検診を受けられることをお勧めします。

胃癌については、バリウムによる造影検査は、負担の割に異常が出れば結局胃カメラですのでお勧めしません。最近では、鼻からの経鼻内視鏡検査が普及しており、受けた実感からするとバリウムより楽なほどです。

大腸癌も市町村では便鮮血検査を勧めていますが、それなりの社会的立場の方なら2年に1度は大腸内視鏡検査がお勧めです。この検査は、術者の技量が大きく影響します。私の知っている大腸内視鏡専門のクリニックは、患者さんの3割が医療従事者、1割が医師です。私も検査をお願いしたのですが、食事も朝食を抜くだけで想像以上に楽であっという間に終わってしまいました。


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肺癌については、胸部XPでは相当大きくならないと発見は困難ですから、2-3年に一度胸部CTを取っておけば十分です。
以上の検査を、まとめて一か所で受けるよりも、それぞれ定評のある施設で組み合わせて受けることがお勧めです。昨今、検診不要論も巷を賑わせていますが、マスコミ・出版の極端な意見には注意が必要です。彼らの目的は、話題性・本が売れることであって皆さんの健康を本当に考えているわけではないのですから・・

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