介護が必要になった時、在宅生活を維持するために重要なものは、在宅医療を行う医師、および訪問看護師です。しかし、忘れてはいけないのが優秀なケアマネです。敢えて優秀とつけたのは、ケアマネの優劣さが家族の介護負担に大きく影響するからです。
先日も在宅患者さんの家族が、ケアマネに連絡しても平日は16時で帰宅、土日祝日は全く連絡が取れないと困って見えました。そんなケアマネは全く役立ちませんし、かえって邪魔です。しかし、通常のケアマネ事業所は、営業時間以外に連絡が取れなくても罰則はありません。ただし、事業所でも特定事業所加算を取っている事業所は、『24時間連絡体制を確保し、必要に応じて利用者などからの相談に対応できる。』が加算要件になっているため安心です。それならば、皆さん特定事業所加算を取っている事業所を選びたいと思いませんか?
しかし、皆さんが役所に行ってケアマネ事業所を紹介してもらおうとしても、一覧表が渡されるだけで、各事業所の特徴や特定事業所加算の有無を教えてもらうことはできません。なぜなら、公務員は“特定の事業所を特別に紹介してはいけない”からです。これこそ、杓子定規な固定概念に懲り固まっているとしか言いようがありません。そこには、住民の皆さんにできるだけ優秀はケアマネを紹介して、在宅生活を助けてあげようという意志は感じられません。まさにこれこそ『公務員はなぜ認知症になりやすいのか』です。彼らが、少しでも固定概念を和らげてくれれば、多くの住民が幸せになりますし、本人も認知症になりにくくなるのではないでしょうか?