平成23年4月13日、尾北医師会・岩倉医師会主催による『安心継続ケアにつながる在宅医療研修会』で「認知症の医学的理解とケア」という題名で講演をさせて頂きました。
参加者は72名で大部分がケアマネージャさん、一部行政書士さんも含まれていました。
私は多くの、職種の方の前で講演をさせて頂いていますが、対象の中で一番話しやすいのがケアマネージャさんです。
皆、一定の経験と知識を持っておられ、何より勉強熱心です。
今回も最初は、ゆったりと講演を始めたのですが、皆が真剣にメモを取っており、その真摯な態度から、思わずこちらも熱がこもり、あっという間に1時間30分が終了しました。
ケアマネさんに是非とも知ってほしい知識としては、以下になります。
①認知症の原因としては、アルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体病、ピック病の4つがあり、
それぞれにケアプランのコツがある点
②認知症には段階があり、それぞれに応じたケアプランある点
③周辺症状のコントロールが、在宅を維持できるか否かのポイントである点
④周辺症状がコントロールできなければ、介護保険サービス以外に医療保険による精神科入院も検討する点
⑤認知症は、医療介護だけでなく社会資本の有効利用も重要な点
ケアマネージャさんのレベルアップは、利用者さんの幸せに直結します。
そのために、できるだけ多くの方々に、この知識を普及していきたいと思っています。
尚、講演には隣町の扶桑町で『かつし家庭医療医院』を開業している、同級生の渡辺勝志先生も参加してくれました。
夕診のため途中で帰るということで、早めに会場に来てくれました。
あだ名が“パオパオ”という通り、相変わらず優しさが全身から滲み出ていました。
やはり、講演の担当者の方に聞いても、とても評判が良いそうです。
今回も、講演により素敵な出会いをいただき感謝です。