これから生き残れる専門職の条件

平成24年9月9日(日)に愛知県女性薬剤師会で学術講演させていただきました。

演題は、『在宅医療を成功させた秘訣』ということでお話をしました。

内容は、すべてのビジネスと同様に、在宅医療でも、M(マーケティング)とP(プロダクション)とA(アカウンティング)の3つが重要である点から話を始めました。

参加者250名の多くは、40歳以上の雇われ薬剤師であるため、最初は戸惑われていました。

しかし、男性を評価する際に、“見た目”“人間性”“お金”の3つが揃うことの重要性と同じであると説明すると納得をいただけたようです。

在宅医療だけでなく、専門職は自身の技術に固執しがちです。

いわゆる、P(プロダクション)にばかり集中して、M(マーケティング)とA(アカウンティング)がなおざりになります。

つまりどんなに充実した技術・サービスでも、皆が知らなければ意味がありませんし、お金が回らなければ継続・成長することもありません。

逆に、遅れた業界だからこそM(マーケティング)とA(アカウンティング)を充実させれば、多少技術・サービスが不十分でも経験を積むことで充実させることができるのです。

ちなみに、最後に『これからの時代、薬剤師が留意する点は?』と質問を受けました。


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質問に対して、『40歳を超えた専門職が、薬剤師としての技術があることは当たり前です。

そこに、患者さんへの接遇、そして薬局経営における会計知識が必須です。

つまりM(マーケティング)とA(アカウンティング)が必要です。40歳を過ぎて、これができないなら職を失います。

それができない40歳以上なら、見た目だけでも若い人に仕事を取られます』

後で聞くと、参加者の殆どが40歳以上であったようです。

少々厳しい言い方であったかもしれませんが、今後社会保障費が減額される中、同様のことが、医師・看護師・セラピストにも言えると思います。

しかし、専門職が、M(マーケティング)とA(アカウンティング)を身につけることは、間違いなく患者さんのためになるものです。

躊躇することなく、進めるべきだと思います。

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