【お薦め本の紹介】仕事と人生に効く教養としての映画

【お薦め本の紹介】仕事と人生に効く教養としての映画

伊藤 弘了さんの「仕事と人生に効く教養としての映画」を読むと、「たかが映画ではない」ことがとても理解できます。自分自身も年間120本以上の映画を見るのですが、この本で紹介されている、黒沢明や溝口健二監督の映画を観て、「この映画を観ずに、人生を終えなくて良かった」と感じました。本の中から、一部ご紹介します。

  • 映画を見ることは難しい。これが本書のスタート地点 本書を読み終える頃には、「映画を見ることは難しい、だからこそ楽しい」という気持ちに変わっているはず。
  • 難しさを押し隠し、いかにも簡単そうな顔をして現れるところに映画の奥深さがある。
  • 「映画を意識的に見ることは、人間としての能力の底上げや人生の向上につながる」という確信を抱いている。
  • 過去 20 年間でいまほど映画が見られていたことはない。
  • すぐれた映画とか、すぐれた文学とか、すぐれた芝居とかというのを観るのは、つまり自分が知らない人生というものをいくつも見るということ。
  • 一言で言えば、映画を見続けていると、人間としての魅力が増す。
  • 継続しているうちに、いつの間にか身についているからこそ、周囲の人からある種の「余裕」を感じ取ってもらえる。
  • 映画の歴史とは、映画をめぐるビジネスの歴史そのものにほかならない。
  • クリエイターに好きなだけお金と時間を与えてあとは自由にさせておけばすぐれた作品ができあがる、というわけではありません。むしろ事業的観点からの制約を課すことで「秩序と自由」「官僚主義と精神」「効率と芸術」の間に緊張関係が生まれ、その産みの苦しみがすぐれた作品に結実する。
  • 映画をよく見てそれについて書くことが、よりよく生きることにつながると信じている。
  • 初心者は「黒澤、小津、溝口、成瀬」
  • 黒澤映画に出演したから「世界のミフネ」になれたとも言えるし、三船敏郎を起用したから「世界のクロサワ」になれた。
  • 日本人たるもの溝口を見ていないなら、生きている資格がない(笑)。
  • 世界的に知られているということは国際的なビジネスの場で話題に上る可能性が高いことを意味します。相手が教養を備えたビジネスパーソンであれば、日本人と取り引きするにあたって日本映画の古典くらいは当然チェックしている
  • 深みのある人格を身につけ、豊かな人生を送るためには、孤独に浸り、自分自身と向き合うための時間が絶対に必要。 そうした「小さな孤独の数々」こそ、映画が与えてくれる最も貴重な経験なのかもしれません。
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