【お薦め本の紹介】認知症になった蛭子さん~介護する家族の心が「楽」になる本

【お薦め本の紹介】認知症になった蛭子さん~介護する家族の心が「楽」になる本

認知症専門外来をやっていると、同じ事柄でも、深刻に捉えてしまうご家族と、笑いにしてしまうご家族があります。長期戦になる認知症介護においては、できるだけ笑いにしてしまいたいものです。その点、〝おとぼけキャラ〟から「おと」がとれて、「ぼけキャラ」になった蛭子能収さんのお話は参考になります。

  • 認知症になったことを公にしましたが、実際は、オレのなかで何かが変わったわけではありません。 ところが認知症を公表してから、オレの周囲の空気がなんか変わったような気がします。
  • オレ自身は変わっていないけど、認知症になってからは、あまり笑ってくれなくなった気がします。ちょっと寂しいですね。
  • (レビー小体型認知症の症状の)幻視があり、洗濯物カゴが床に倒れている女房に見えたり、本棚の本が燃えているように見えたりしたことがあって大騒ぎしたことが何回かあります
  • 介護をする側も、「自分ファースト」の姿勢を持つことが大事なのだと思いました。介護は妻である私がやる、という呪縛にかかっていたのかもしれません
  • 全力疾走ではなく、ペース配分を考えることが重要です。とにかく、介護者が夜しっかり睡眠をとることが大切。泊まりのサービスを利用して、介護する家族が休む時間をしっかり確保することを優先
  • 多くの場合、本人にとってショートステイ先が「非日常」だとしても、しばらくすれば「日常」になり、心穏やかに過ごせるようになる
  • まずは〝認知症になったらおしまい〟という偏見を取り払う必要があります。
  • 蛭子さんにとって人生で大切にしているのは?」という問いに「オッパイと競艇」と答えました
  • 蛭子さんは、仕事が好きなわけではありません。お金を稼ぐことが好き
  • 蛭子さんは読者の深刻な悩みに対して「どーでもいいですね」「お金ですべて解決する」と身も蓋もないことを言い放ち、回答そっちのけで大好きな競艇の話ばかりしていた。 読者の悩みの解決にはとうてい至ることはないが、不思議なことに相談者からは「気持ちが軽くなった」「クヨクヨ悩むのをやめました」という声が寄せられている
  • 蛭子さんの回答は、以前よりも鋭さ……というよりも〝鈍さ〟が増した気が
  • 認知症の人の言動で笑ったら不謹慎だと考えている人がいますが、それこそ偏見
  • 認知症の人がする「おもしろい振舞い」を笑い飛ばすという。それは「認知症になった人」を笑うのではなく、その人がなった「認知症の状態」をおかしいと思っているだけ。その人を大切にしたいという気持ちをつねに持っているから、大笑いもできるしツッコミを入れられる
  • オレは、ギャラが高かろうが安かろうが、手抜きができるものなら手抜きしたほうがいいと思っています。
  • 結局、人は、お金でしか励まされません
  • ロボットに勝つためには、手を抜けばいいんですよ、
  • 仕事は「死ぬ気になって」やることではなくて、「死んだふりをして」やるもの。死体になったつもりで働けば、嫌なことも受け流せるし、適当に笑うことなんてそんなに難しいことではありません
  • ありがとう、ありがとう、ありがとう。何度でも言えますよ。 今まで言えなかったことが言えるようになったのも、認知症のおかげかもしれません
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