毎月1,000人以上、各種認知症患者さんを診療。専門医による認知症予防や高齢者医療、介護生活に役立つブログです。

認知症予防と運動③

実際に認知症予防に運動機能を取り入れようとする試みも始まっています。 東京都では物忘れが気になる65歳以上の高齢者200人を対象に、ウォーキングなどの簡単な運動で認知症を予防する実証事業を実施するようです。 統計学的に有 …

認知症予防と運動②

加齢などで一度減った神経細胞は元に戻らないというのが従来の脳研究の常識でした。 その点から先回紹介した運動で海馬の神経細胞が増殖をしている研究結果は画期的なものでした。 しかし海外では、運動で脳の働きが良くなることは、こ …

認知症予防と運動①

「運動をすると脳の神経細胞が新しくできて、認知能力が保たれる可能性がある」 と指摘されています。 マウスを使った実験で、脳の海馬の神経細胞のもとになる細胞の数が、運動をしない高齢マウスに比べて2.4倍になっていたようです …

関心=愛情 ②

認知症の患者さんに関心を持たれたご家族は、自宅でも皆で対応してくれます。 孫も含めた家族が、患者さんに声かけをします。 同居していなければ、電話をかけたり、休みの日に訪問します。 介護保険も積極的に利用します。 多くの患 …

関心=愛情 ①

遠方から来院される患者さんは、ご家族と一緒に来院されます。 ご家族に付き添われた患者さんは心なしか嬉しそうです。 1時間前後の移動時間の中、いろいろな会話をされてきたようです。 ご家族の中には、会話のなかで、認知症の進行 …

土曜日の外来

当院の土曜日の外来は、遠方からの患者さんが多くなります。 通常の開業医の場合、内科では営業エリアは500m、整形外科等で1-2kmと言われています。 そのような中、50km以上も離れ地域から当院に受診、その後定期通院して …

グループホーム ③

先回まで、紹介したように、認知症の介護においてグループホームは一つの理想だと思われます。 しかし実際は、いくつかの問題があります 運営する業者によって差がある点です。 現在、当院では、4箇所のグループホームの協力医をして …

グループホーム ②

両親を施設にいれるには、悩みや葛藤があるようです。 しかし認知症の在宅介護はいつ終わるとも知れないものです。 そこに、入居を決心するまでの葛藤、入居されてからの罪悪感が生まれます。 しかし、認知症患者さんが、自宅で刺激も …

グループホーム ①

先回まで、介護保健施設や有料老人ホームのお話しをしました。 今回はグループホームのお話をします。 グループホームは、正式名称を認知症対応型共同生活介護といいます。 グループホームとは、認知症高齢者の方が少人数(最大9人) …

住宅型有料老人ホーム&高齢者賃貸住宅

総量規制の対象である、特別養護老人ホーム、老人保健施設、認知症生活介護(グループホーム)や介護付有料老人ホーム以外で最近見られるのは、住宅型有料老人ホームと高齢者専用賃貸住宅です。 住宅型有料老人ホームは厚生労働省の管轄 …

長谷川嘉哉監修シリーズ
長谷川嘉哉監修シリーズ