ニューヨークと言えば篠田桃紅

訪れたこともないのですがニューヨークといえば、篠田桃紅さんの作品がぴったりと思っています。篠田桃紅さんは、1913年旧満州・大連に生まれ現在101歳でご健在です。幼少から家庭で書の手ほどきを受け、戦後、本格的に創作活動を再開し、墨による新たな形を描き出し、独自の抽象芸術へと移行。1956年単身ニューヨークに渡り、国際的に高い評価を受けてみえます。なお、映画監督の篠田正浩は従弟にあたるそうです。この時代ので女性が、単身でニューヨークと言うだけでも驚きです。そのうえ『Newsweek』10/26号の特集「世界が尊敬する日本人100」に選出されています。

私が最初に作品に出会ったのは、近所の画廊から届いた展覧会の招待ハガキでした。何か引かれる思いで、画廊に向かい、即決で購入してしまいました。その後もすっかり魅了され、現在6点ほど所蔵させていただいています。そのうちの一点が、1956年単身ニューヨークに渡ったころの作品です。“立心”と書いてあります。 “立心”という言葉は、辞書を引いても無いのですが、画廊を通じて確認したところ、その時の心情で書かれたようです。“心を立てる”とても良い言葉だと思います。
 篠田桃紅さんへの代表作としては、2005年に汐留にオープンした、コンラッド東京のロビーに掲げられています。汐留ビルディング1階入口から直通エレベーターで28階まで上がります。すると天井の高い、大きな空間が開けていて、その空間を圧倒するように篠田桃紅先生による巨大な壁画が納まっています。この作品見たさに、家族で大金をはたいて宿泊したことも良い思い出です。

ちなみに、この壁画が制作されたのは、篠田先生が92歳の年でした。壁画が納まった日、コンラッドの支配人が篠田先生に「これでこのホテルにハートが入りました」と申し上げたのだそうです。92歳でこれだけの大作を創作できるとは驚きでしたが、101歳の現在も現役である点はさらに驚きです。グローバルな時代にこそ、篠田桃紅さんの作品が評価されるのではないでしょうか?


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