前作の「お金の増やし方」は大ベストセラーになりました。通常、2冊目は内容に大きな変化もなく、つまらなくなる本が多いものです。しかし今回の「お金の稼ぎ方」は、秀逸です。日本人には特に、前作よりも学びの多い内容です。ただし、加齢により前頭葉機能が低下してくるとこの良さが分からないかもしれません。お薦めです。
- 資産を増やすために投資をするには、稼ぐ必要がある。
- 稼げる人は「できること」と「世の中に必要とされていること」の両方を考えて行動をしてきたんだ。
- 仕事を選ぶ上で「稼げる仕事を判断する三角形」がある。「できること」と「世の中に必要とされていること」、そしてもう一つが「好きなこと」だ。
- 「やりがい」といういかにも自分が成長できそうな上手な言葉を使って、会社があなたのスキルを安く使っているということに気がつかないと、お金を稼ぐことはできない
- 重要なのは 稼ぐ力がついて収入が増えたとしても、節約は続けることだ。
- 重要なのは「できること」が人と同じレベルでは稼ぐことにつながらない
- 「みんなと同じ」は「他の人でも代用できる」ということ、つまりあなたはいくらでも替えのきく人間ということ
- みなさんにどれだけ秀でたスキルや資格があっても、それが世の中にいる人たちが欲しがっているものでなければ、あなたの能力を活かすことができる場所はないし、それに対して対価を払ってくれる人もいないんだ。
- その仕事が好きかどうかは稼ぐことには全く関係ない。
- 自分のスキルを会社に与えるばかりでお金とのバランスが取れなくなってきたら、給与アップの交渉をするか、転職を考えればいいと思う。
- 1つのスキルで1万人に打ち勝つのは、相当な専門性や飛び抜けた能力がいる。でも、9999人に勝って、僕が最後の1人になるためには1/10,000で勝負をするのではなく、1/100×1/100で勝負をすることもできる
- 日本語を学んでいる人が周囲には少なかったので、「IT」×「日本語」で僕は勝負をしようと考えた。
- 「稼ぎたい」と思うのであれば、そこに感情は含めず、戦略的に行動をするべき なんだ。
- 「ビジネスを成功させる」=「稼ぐ」ためには、役に立たないものは捨てるのが一番の近道だ。でも、ここで「いるもの」「いらないもの」を判断する能力が必要なわけで、それが考える力であり、さらにいえば「論理的に考えることができる力」なんだと思う。
- 8割でこなせる仕事を 10 割にする努力の時間をほかのことに使った方が、もっと自分のスキルをつけられる
- 実践力をつけるために一番効果的なのは副業をすること
- 自分が「こうなりたい」と思う人と一緒にいれば、そういう人になるし、なまけている人といれば、自分も自然とそうなる
- 自分が持つ特別なスキルは2つか3つくらいにしておいて、それぞれを人よりできるように深化させた方がより稼ぐ近道になる
- 正直言って英語が話せない人口が多いのは日本くらいで、ほかのアジアでもヨーロッパでも、英語はそれなりに話せる人が多いんだ。だから グローバルな視点で見ると、英語を身につけることはプラスになるというよりは、スタート地点にやっと立ったという程度のことなんだ。
- 謙遜すると交渉の場合は立場が弱くなるだけ。自分ができることは自信を持ってはっきりと「できます」と伝えるべき
- 2つのことを並行して進めていると、空いた時間にはもうひとつの仕事のタスクを進められるし、なにより一方で身につけることができなかったスキルが、もう片方をやっていると身についたりする。
- 子どもがやめたがっている、また、やっていたけれど好きになれなかったのなら、スパッとやめて次の新しいことを始めればいいんだよ。 ずっと続けたから成功するわけじゃないでしょ。ダラダラと続けることが成功への道ではないんだ。
- なるべく早く稼ぐ力をつけて投資に回せるお金を増やしてこそ、人生の選択肢は増えるんだ。
- 「置かれた場所で頑張ればいい」なんていう言葉を聞くことがあるけれど、そんな考え方は少なくとも僕にはない。
- 英語で、 It is easier to ask forgiveness than it is to get permission. という言葉があるんだけど、訳すと「許可より許しは求めやすい」という意味。超意訳すると「まずはやってみて、後で謝ればいい」みたいな感じ かな。
- お金は人生の選択肢を増やしてくれるものなんだ。お金は目的じゃない。稼ぐことも目的ではないんだ。自分の人生を幸せにするのは、稼いだお金や身につけた肩書きや名誉ではなくて、本当にやりたいことがやれるっていうこと