個人的には『サイレントリッチ』という言葉にとても共感を覚えました。この本は、目立たず静かに、でも着実に豊かになっていく生き方をやさしく教えてくれます。無理な節約や難しい知識は必要なく、日々の積立と時間の力で、未来の安心を少しずつ育てていく方法が紹介されています。家族との時間や、自分らしい暮らしを大切にしながら資産を築きたい方に、そっと寄り添ってくれる一冊です。
- 金融商品を販売する側は、あなたにとって得になる選択肢を勧めたがりません。むしろ「これがあなたに最適な商品です」と言いながら、本当は販売する側が得になる商品を勧めることのほうが多いのが現実です。
- 日本銀行調査統計局によると、個人金融資産の内訳で日本では現金・預金が約 51%、株式・投資信託が約 20%なのに対し、アメリカでは現金・預金が約 12%、株式・投資信託が約 53%とほぼ逆の割合になっています
- アメリカ人でもデイトレード的な投資をしているのはごく一部です。普通の庶民の投資は、歴史のある投資信託に毎月コツコツ積立投資をして、安定的に資産を増やすスタイルが断然、主流です。
- いまアメリカでは、401kなどをはじめとする引退資金口座を 30 年以上保有している人の 10 人に一人が、引退時には100万ドル(1億5000万円/1ドル=150円換算)以上の資産残高になっていると言われています。投資信託に毎月コツコツ積立投資を続けただけで日本で言う「億り人」になっているのです。
- 時間をかけて着実に、しかも本人が意識しないうちにお金持ちへの階段を上がることができるのが『サイレントリッチ』です。
- 有名なキーワードが、「Buy Term and Invest the Difference」です。 「生命保険は定期保険(掛け捨て保険)にして、投資は別にする」という意味です。
- 個人が自分のために資産形成しなければ、生涯にわたって豊かな生活を守ることが難しくなっているからです。
- 年を取るとお金をかけているかどうかで見た目に差が出てしまうものです。
- 労働は時間と引き換えに、投資はリスクと引き換えにお金を得ているのです。
- 多くの日本人は、株式投資に関してもトータルでの成功という概念がないようです。一つでも失敗することが許せないのです。
- 投資は、リスクを取ってでもやる価値があると思っています。そう考える三つの理由 一つ目の理由は「あなたの資産を目減りさせないため」です。 二つ目の理由は「あなたの時間をお金で買うため」です。 三つ目の理由は「長生き対策のため」です。
- 商品の銘柄選定に悩む必要はない『サイレントリッチ』を目指す方にまず最初に始めてほしい投資商品は、米国株式のS&P500をベンチマークにするインデックスファンドです。
- 日本ではなく、アメリカの株式市場に投資するのがベストなのかを説明します。一言で言えば、アメリカという国が成長しつづけているからです。
- 理由1:アメリカは世界の資本や株式や債券市場の中心になっている国だからです。理由2:アメリカは人口が増えているからです。 理由3:アメリカには豊富な天然資源があるからです。 理由4:アメリカの企業は市場の変化や競争の激化に適応するために、古い慣習や古い技術を捨て、効率が低下したビジネスモデルやプロセスを見直して、革新的な方法で再構築する「スクラップ&ビルド」という考え方をとっているからです。
- あなたが投資する企業を考えて売り買いしなくても、利益が出せない企業は自然淘汰されていき、常に利益を出している会社しかS&P500というベンチマークに残らないのです。
- 私はこれまで続いた「円高」の時代は終わり、これからは「円安」の時代が続くと考えています。円の価値が下がるわけですから、世界の中で日本がどんどん貧しい国になるということです。
- 今後日本が貧しい国になると予想する理由は、残念ながら今の日本には成長する理由が見当たらないからです。
- 「円安」が続くと予測できる一番の理由は、日本の「国債バブル」が崩壊する可能性があると予想されるからです。
- 日本の国債市場からは大量の資金が流出し、逆にアメリカには大量のお金が集まってくるのですから、市場原理としてはドル高を作ってしまいます。 すなわち、「円安」になるということになります。
- フィデリティ証券が2003年から2013年の 10 年間で、最も優れた運用益を出していた口座を調査したところ、意外な結果になりました。 最も優れた運用益を出していた口座は、口座の持ち主がすでに死んでいた口座だったのです。2番目は、口座を持っていることを忘れている人の口座でした。
- 日本には世界的に見ても充実した社会保障制度があるにもかかわらず、なぜか民間の医療保険に加入している人が多いようです。
- 「学資保険」という名前はついているものの、一般的な生命保険の貯蓄型保険と仕組みは同じです。
- 本来必要ではない保険機能を持っているためにコストがかかり、その分だけ貯蓄に回る部分が減額されているのです。
- 最初から「学資保険」など選ばずに、教育資金は「投資」をして自分で運用するほうが、理にかなっている
- 知り合いのサマンサは2007年、当時8歳の孫であるロバートのために毎月300ドルの自動積立を始めました。サマンサが残高を調べたところ、 22 歳までの 14 年間でサマンサが積み立てた総額は5万400ドルでした。これが直近の評価額は 14 万7000ドル(約2200万円/1ドル=150円換算)になっていたのです。
- アメリカで投資の仕事をしていると、 10 万ドルや 15 万ドルのまとまったお金を持っている 20 代の若者と出会うことがありますが、必ずしもお金持ちの家の子どもばかりではなく、ほとんどが中流家庭出身です。まさに『サイレントリッチ』家の子どもなのです。
- 「卒婚」は文字通り、結婚を卒業することです。具体的には、離婚はしないが別居しながら結婚という契約は続けるという生活スタイルです。
- 当たり前のことなのですが、意外に「お金を使いながら増やしていく」という発想のない方が多いのではないでしょうか。
- 「サイレントリッチ』を目指すのであれば、「正しい倹約」の仕方を身につけてほしいのです。
- 目的を持って行動し、状況に応じて正しくお金を使う「倹約家」
- 『サイレントリッチ』を目指す人にとってその答えは、年齢にあった「経験」に使うべきということになります。
- 誰にも気づかれず静かに金持ちになれる資産形成術で『サイレントリッチ』になられたら、好きな時に好きなことを好きなだけできる人生をエンジョイしてください。


認知症専門医として毎月1,000人の患者さんを外来診療する長谷川嘉哉。長年の経験と知識、最新の研究結果を元にした「認知症予防」のレポートPDFを無料で差し上げています。