コロナウイルス感染が世界的に蔓延しています。できれば海外渡航は避けたいものです。しかし、やむなき事情で渡航せざるを得ない方もいらっしゃいます。そんな方には、カード付帯の保険以外にも海外旅行保険への加入をお勧めします。今回は、海外における医療費の点からご紹介します。
目次
1.カード付帯保険の上限は思いのほか低い
「カードを持っているから海外での治療費も心配ない」と思っている方は多いのではないでしょうか?しかし、一度治療費用について確認をしてみてください。一般カードだと治療費の上限は50万円程度で、ゴールドカードでも200万~300万円程度のものが多いようです。カードによっては、旅行代金をカードで決済していないと補償額も少なくなるケースもあるようです。
さすがにプラチナカードやJCBのザ・クラスのようなカードでは、治療費の上限が1000万円のものもあります。但し、それなりの年会費が必要となります。
2.海外の治療費は高い
日本の感覚では、治療費が200万円もあれば十分と考えがちです。旅行業者JTBの2014年の海外旅行保険事故報告書によると、アメリカへの旅行で、呼吸困難で肺塞栓症と診断されて49日間呼吸管理を必要とした入院で9,335万円の医療費が請求されたケースがあります。コロナウイルス感染で、人工呼吸器管理となれば同様の請求額も予想されます。
その他、肺炎から敗血症になった方の医療費が6,080万円、交通事故で脳挫傷の診断をされた方の医療費が5,664万円の例もあるのです。
つまり、カード付帯保険ではとても賄えない額が請求される可能性があるのです。
3.海外旅行保険への加入がおすすめ
ならば、海外旅行保険にはどのように加入すればよいのでしょうか?
3-1.どこで加入
旅行会社で旅行の申し込みのついでに加入しても良いですし、知り合いの損保会社で加入することもできます。間に合わなければ、飛行機に乗る直前に空港で加入することも可能です。
3-2.何を選択
選択をする際には、治療・救援費用が無制限のものを選びましょう。死亡保障については、カード付帯の保険で十分に賄われていることが多いものです。
4.まとめ
- 海外渡航の際は、カード付帯の保険だけでは治療費が不十分なこと多いものです
- コロナウイルス感染症のように呼吸管理が必要なケースは特に医療費は高額になります。
- 海外渡航の際は、海外旅行保険の治療・救援費用が無制限のものに加入しておきましょう。