先回、加谷珪一さんの“お金持ちの教科書”の一部を紹介しました。一度で紹介できる内容ではないので今回も紹介させてただきます。本の中に“お金持ちには友達はいない”という章があります。その中で、室井佑月さんの言葉として『だいたいさあ。いい大人でそれなりの立場で仕事をしていて、お金も持っているような人が、友達友達なんていうかよ!?』が紹介されていました。この言葉には、私も納得です。
さらに、“共感からは何も生まれない”という章がありました。その章の文章が冴えていましたので紹介します。
最悪なのは、同じレベルのもの同士で慰めあうパターン。互いの愚痴を言い合う行為には、「自分たちは頑張っているよね!」と共感し合いたい、という心理が背景にある。たしかに、「共感」は人間にとって心地よいものであり、ストレスの解消になるかもしれない。だが、『共感』から新しい考えが生まれてきたり、チャレンジ精神が湧き出てくるようなことは、ほとんどないのが現実。自分よりもレベルが高い人、自分にはないものを持っている人を友達にするとなると、該当者はかなり少なくなるはずだ。お金持ちになる人は、このような結果として、付き合う友達の数が減ってくることになる。
先日も、フェイスブックでNさんが『夫婦喧嘩で奥さんを罵倒してしまった。』と投稿していました、私はNさんに対して、『奥さんを罵倒?最低ですね!』とコメントしました。いかなる理由があろうと、奥さんを罵倒する人間に、社会的・人間的成功はありえません。しかし、Nさんの友達からは、何やら同情めいたコメントがされているから驚きです。まさにレベルの低いもの同士の共感です。彼らの境遇や未来も想像できるような気がしました。
“共感からは何も生まれない”は、自分よりレベルの高い、厳しい人間との付き合いが大事であることを示唆してくれる言葉であるようです。