「年金手帳」と聞くと、多くの方は「どこにしまった?」と不安になるのではないでしょうか? 現在、55歳の世代であれば、就職を期に受け取った記憶があります。さらに若い方であれば、20歳になった時点で働いていようが、学生であろうが受け取っているでしょう。色も、青とオレンジ色があり、それにより歳が分かってしまいます。(私は、オレンジ色ですが、子供達は青色です)そもそも、年金手帳にどのような役割があるかも知らずに、「とにかく大事なものだから」と思い、大切に保管したものです。
年金手帳は、国民年金や厚生年金の被保険者であることの証明として交付されます。そのため、就職、転職の際には、必要になるのです。しかし、手帳の何が必要かというと、「基礎年金番号」が分かればよいのです。
*基礎年金番号:国民年金、厚生年金、共済年金など種類に関係なく、共通の10桁の記号と番号
しかし、平成27年にはマイナンバーが交付され、社会保障や税金など、あらゆる分野で個人情報を確認するために利用されるようになりました。基礎年金番号さえも不要になってしまったのです。
そのため、令和2年6月に関連法案が成立し、令和4年4月から年金手帳は廃止されることになったのです。いよいよ令和4年には、年金手帳を手にしたことのない世代が誕生するのです。