先々会に紹介した、”プライベートバンカー”を読んで
“なぜ、お金を稼いでも不幸せになるのか?”
という疑問が湧いていました。
有難いことに、そんな時には
どこからともなく
答えが届きます。
今回は、尊敬する顧問会計士の曽根康正先生のコラムでした。
そこには明治の偉人、後藤新平さんの言葉が引用されていました。
“財を残すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり”
なるほど、
税金を払わずに子供達に相続するために
シンガポールに移住した人たちは、
事業も畳み
築き上げた人との縁も切る。
財を遺すことしか考えていなかったのです。
つまり、”下”です。
幸せに、なれるわけがありません。
“お金を稼いでも不幸せになる”
理由が分かってすっきりです。
曽根先生のコラムはさらに続きます。
“されど、財なくんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し”
確かに
人を育てることが第一であるが
財産がなければ事業を継続することは難しく、
事業がなければ人を育てることも難しいと
いうことです。
人材を育成するためには、
財産も事業も共に必要なのです。
さっそく、家族会議で、
子供たちに伝えました。
高校1年生の三女が
“財を残すは下、事業を遺すは中、人を遺すは上なり
されど、財なくんば事業保ち難く、事業なくんば人育ち難し”
と、たどたどしく読む姿・・
これこそ、人を遺す
第一歩かもしれません。