論文作成の手法をビジネスに活用

医師は、卒業から10年までは、技術・知識を身につけると同時に先輩医師から学会発表や論文作成の指導を受けます。

当時は、臨床だけでも大変なのに、さらに学会・論文作成と大変忙しかったものです。

しかし、単に患者さんを診ているよりも、学会発表したり、論文作成すると疾患に対する理解が深まることを自覚したものです。

最近では、このような経験よりも、早く開業しようとする若い医師が増えてきており、寂しい気持ちもあります。

しかし、自分自身が開業して、ビジネスを展開する際に、若い時に鍛えられた論文作成が役に立っているのですから、世の中分かりません。

通常、論文は、『はじめに』の導入から始まり、『目的』『方法』そして『結果』を記載します。

その後、『結果』から『考察』を行い、ノイエス(ドイツ語で新しい事)を導き出します。

考察の際には、結論から言えること以外は言わないように指導されます。つ

まり、感情的な表現は、論文には含めてはいけないのです。

私は、新しいビジネスを立ち上げる際は、論文作成と同じ手順で資料を作成します。

つまり、新しいビジネスを立ち上げる目的を記載します。

そして、出店の場合は、エリアの人口、対象となる人口、同業者の状況などを結果として記載します。


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そこから、本事業の可能性を記載し、考察でさらに優位性を検討します。

以上のような、検討をしたうえで、出店をするか否かを決定します。

このことは、最終決定をする、経営者として大いなる助けとなります。

実は、このように作成した論文?が、そのまま銀行の融資依頼に使えるから不思議なものです。

元銀行員の父親から、『担当者も、上司を説得する必要がある』と厳しく言われていました。

つまり、皆さんが銀行の担当者に融資依頼をした場合、担当者も銀行に戻れば上司を説得する必要があるのです。

その時に、説得する資料は、あればあるほど良いそうです。

自分は、最初の開業以来、介護事業の出店のさいに、10回近くこの論文のような融資依頼書を添付しています。

お蔭で、融資も何とかお願いできています。

論文の指導を頂いた、多くの先輩医師に感謝するとともに、経営者の皆様にもお勧めな手法です。

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