前回は、認知症専門医の探し方をお知らせしましたが、以前にもブログで書いた、良いケアマネの探し方を再度お知らせします。なぜなら、昨年末にトヨタ自動車での講演の後で、この選択基準が大絶賛されたからです。普通、良いケアマネの探し方は、“人柄が良い”“良く話を聞いてくれる”“親身になってくれる”など、感情的な基準が多く具体性がないものです。その点が、多くの従業員を抱えるトヨタ自動車としては、相談に答える際の障壁になっていたようです。トヨタ自動車でも、数人の介護関係者に講演をお願いしてもやはり明確は答えが返ってこなかったようです、
そこで再度お教えします、『ケアマネ選ぶなら、特定事業所加算算定事業所を!』
“介護が必要になった時、在宅生活を維持するために重要なものは、在宅医療を行う医師、および訪問看護師です。しかし、忘れてはいけないのが優秀なケアマネです。敢えて優秀とつけたのは、ケアマネの優劣が家族の介護負担に大きく影響するからです。先日も在宅患者さんの家族が、ケアマネに連絡しても平日は16時で帰宅、土日祝日は全く連絡が取れないと困って見えました。そんなケアマネは全く役立ちませんし、かえって邪魔です。しかし、通常のケアマネ事業所は、営業時間以外に連絡が取れなくても罰則はありません。ただし、事業所でも特定事業所加算を取っている事業所は、『24時間連絡体制を確保し、必要に応じて利用者などからの相談に対応できる。』が加算要件になっているため安心です。それならば、皆さん特定事業所加算を取っている事業所を選びたいと思いませんか?しかし、皆さんが役所に行ってケアマネ事業所を紹介してもらおうとしても、一覧表が渡されるだけで、各事業所の特徴や特定事業所加算の有無を教えてもらうことはできません。皆さん自身が、『特定事業所加算算定事業所』を教えてくださいと聞くしかないのです。 “
但し、ケアマネは在宅でのサービスでは重要となりますが、施設入所になると守備範囲外になります。もちろん、施設は紹介してくれますので、後はご家族自身が施設を訪ね、選択するしかないのです。
認知症専門外来をやりながら、介護事業を行っていると、良いケアマネ、良い施設の情報は不思議と集まってきます。これらの情報を、うまく利用するとまさに“知っているものが得をする”につながります。